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東京電力の冬のボーナスは37万4000円(一般職の組合員平均)。夏のボーナスに引き続き、基準
内給与の1か月分となっている。
昨冬の84万4000円と比較すれば47万円の大幅ダウンだが、原発事故で福島県の避難者たちが
今も苦しい日々を送っていることを考えれば「もらいすぎ」「ゼロで当然」との声が出ないか、そちら
の方が気になるようだ。
度重なる電気料金の値上げで国民の家計を圧迫しているし、さらには1兆2000億円以上の公的資
金(=税金)が投入されようとしている。ある40代の東電社員がうなだれる。
「ボーナスが出ていることで、世間から“まだ甘い”といわれるのは当然だと思います。ですが、これ
までボーナスを“生活費”に組み込んでいただけに正直やりくりは厳しい。今年の夏も冬も全部ロー
ンの返済に回します」
ちなみにこの冬、利用者に節電要請を出している九州電力は、86万5000円(組合員平均・平均年
齢38.8歳)が支給されるという。いくら東電社員が不満を漏らそうとも、電力会社のボーナスはまだ
まだ高いのが実態だ。
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