11/11/10 02:30:12.40 xCWnr0uoP
>>85
カトリックの国々に浸透しているマリア信仰は、厳密に言うと、キリスト教独自のものではないから。
キリスト教が普及する以前、ヨーロッパの人々はギリシア神話やケルト・北欧神話などの多神教の神々を信仰していた。
多神教の世界観では、運命を司る高貴な美しい女神や妖精が愛されてきたが、
キリスト教の普及とともに、それらは忘れられたり、悪魔と同一視されたりするようになった。
けれど人々は、かつて自分達が祈っていた大いなる女神を忘れたわけではなかった。
女神に変わる存在で、なおかつ、キリスト教の司祭たちにも弾圧されない存在。
それが、聖母マリア。
だからマリア信仰というのは、厳密にいうと、キリスト教の教義とは相容れない。
けれど人々が心の奥ですがるのは、慈愛に満ち溢れ、全てを許し受け入れ、そして与えてくれるマドンナのイメージ。
マリア信仰とはキリスト教の一部で有りながら、ものすごく異端に近い位置にある信仰でもある。
そのため、>>84さんの言うように、カトリックの司祭的には、
「マリアには敬意を払うけどあくまで人間だから云々」みたいな扱いになるんだとオモ。
(適当解説だから、詳しい事が知りたかったら専門書読んでね~ノシ)