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お風呂入ってきた。妄想します！
私が彼女に呼び出された場所は、彼女の店だった。
彼女、めいこはステージのある小さなバーで歌姫をしている。
めいこが私を呼び出したと言うことは、めいこの機嫌はとても悪いと言うことだ。
いったい何を愚痴られるのかと内心戦々恐々していたが、めいこは静かに座っているだけだった。
「ねえ、煙草すっていいかな」
めいこが私に聞く。歌姫が喫煙というのは、きっと周りがうるさいだろう。そう思いながら、私はいつも彼女の煙草に火を灯す。
人間なんだから、やりきれないことだってあるだろう。
もしかしたら、メイコは煙草を吸っても文句を言わないから、私を呼ぶのかも知れない。
しかし、今夜のめいこはやけに静かだ。
もしや男だろうか。彼女ほどの女性なら、付き合いのある男性がいない方が不自然だ。
それも・・・私などでは到底太刀打ちできない立派な青年に違いない。
私は気になって顔を上げるとめいこと目が合った。
「ねぇ、君、私にいうことないかな？」
そう言われても私にはわからない。煙草はまだ長いままで火を消されていた。
どうも今夜の彼女ははっきりしない。私は・・・私はいつだって、彼女の気が済むまでつきあってやるつもりで呼び出しに応じるのだ。
遠慮はいらない。してほしくない、というのは私のわがままか。
「飲まないか？」私が聞くと、めいこは少し戸惑ったようだ。
すでに私はグラスを取りに行くつもりで腰を浮かしかけた姿勢だったので、間が少々つらかった。
「・・・いいよ」
暗い照明の下でめいこの表情はよく見えなかったが、声色はなにかを決心したようだった。
なんだか気が抜けて、私は立ち上がらずに、また座り込んでしまった。年のせいか、中腰は辛い。
「ちょっと待ってくれ。腰が痛いよ」
めいこが
「ばかね」
めいこが笑った。