12/08/08 01:27:29.41 4Ba6gk3C0
ゆかりさんガム噛んでるのか、俺にも1枚ちょうだい、とねだると
最初は素直に渡そうとするものの、何か面白いことを思いついた顔をして差し出した手を引っ込めるゆかりさん
おもむろにガムの銀紙をむき、端を口にくわえてこっちに振り返り、「んっ!」なんて言いながら口を突き出すんだ
口だけじゃなくて両眼まで閉じて、でも口角は微かに上がってる。笑いをこらえているのかもしれない
俺はすかさず、ガムに根本まで喰らいついて青リンゴ味のキスをキメる
……なんて男らしい行動は起こせず、ただ顔を真っ赤にして狼狽えるばかり
時間の止まったそんな数秒の後、ゆかりさんは白魚のような指でガムの端をつついて口に放り込んだ
そして上唇をぺろりとして一言、「ざんねん、時間切れだよ」
そう言って、どこまでも無垢な笑顔を僕に見せてくれるのだった
ここまで想像した