01/11/06 03:42
もうひとつの自己暗示によるものについてご説明します。
テレビの番組などを見ながらやってみたらスプーンが曲がってしまっ
た等、自分では力を入れていないのに曲げてしまった人などです。
まず、テレビに出ている"超能力者"などの言葉により催眠誘導をされ
ます。「自分にもできるかも…ダメ元でもやってみよう…」等。ダメ
元でもやってみようという感情には「できたらいいな、実現してみた
い」という欲望が含まれています。
よく、一般的に使われる言い回しとして「念じると柔らかくなる」と
いったものがあります。実はこれは本当で、念じることで柔らかくな
ります。ただし、スプーンではなく自分の脳みそが、です。
固いスプーンが柔らかくなったと自分で自分に暗示をかけ、実際に
"自分の感覚に自分で催眠術をかけてしまう"のです。
「最初は10の力で曲げていたスプーンを徐々に9,8,7…の力で曲げら
れるように訓練をする。やがて3,2,1と言った力で曲げることができ
るようになる。」
これはなんの訓練かというと「気のせい」の訓練です。
スプーンが曲がるのに必要な力が10であるとすれば、スプーンが曲が
るのは常に10の力がかかった時のみです。それ以下の力で曲がること
はありえません。10以下の力で曲がったように感じているのは人間だ
けであって、スプーンは10の力がかかっているから曲がるのです。
つまり、10の力を入れている手を、自らの暗示によって10以下の力の
ように錯覚させてしまうのが、自己暗示によるスプーン曲げです。