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13/01/27 22:33:29.21 mNRWVqCh
レスサンクス

排気損失とはなにか?
排気損失とは排気動作を行うための損失です、って説明になってませんな

ピストン機構の特性としてピストンが下降中のシリンダー内圧力はクランクに力を加える
逆にピストンが上昇中はクランクから力(トルク)を奪うことになるわけです

つまり排気工程にあるシリンダー内に残った排気ガスの圧力に応じて損失が存在することになります

膨張行程の終わりのBDC(下死点)で存在する排気ガスをピストンが排気工程を終える間に
マフラーや触媒の抵抗を受けながら1気圧の大気中に押し出すことのできる圧力がシリンダー内の圧力です

ですから高回転・高負荷になるほど排気損失は大きくなるわけです
現実的にはエンジンのシリンダーに残る数気圧の排気ガスを毎分数千回し出すのにエネルギーの30%を使うことになります
あと摩擦損失等で10%差し引かれエンジンの熱効率は30%になってしまうというわけです

あれ?ポンプ損失はどうしたのかな? とか言われそうですがポンプ損失は排気損失に含まれます

シリンダーに空気を満たすためにはピストンを引き下げ不圧により空気を引き込みますが
先に言ったとおり下降中の不圧はクランクから力を奪い損失になります

ピストンに作用する圧力は全てカルノー線図であらわされますが、上の部分の面積が仕事で下の部分は損失なのはご存知のとおりです
そして下の部分の面積を1気圧の線で上下に分割し、上の面積が排気損失で下がポンプ損失です

スロットル全開の全負荷では吸入による負圧は小さいのでポンプ損失は小さいのですが燃焼ガス量が多いので押し出すのに大きなエネルギーが必要になり排気損失が大きくなります
逆に部分負荷ではスロットルが閉じられ負圧が大きくなりポンプ損失は増加しますが燃焼ガスが減り排気損失は小さくなります

このあたりのことは上記のHPのどこかに0~50~100%負荷のシリンダー内圧力の図があります

次はポンプ損失についてもう少し書いてみたいと思います


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