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大学再生 課題に挑む①
AO入学 企業「学力心配」
「あなたは一般入試?」
大手化学会社の人事部長(53)は、採用面接で必ず尋ねる。「所属大学よりどんな
入試で入ったかが重要」だからだ。 書類審査や面接で合否を決める「AO(アドミッション・
オフィス)」入試の入学者だと学力に不安があり、該当者には大学での勉強を集中的に聞く。
雇用コンサルタントの海老原嗣生さん(47)は、「大学名を見て採用したら失敗が続出し
て、企業は懲りたようだ。多様化を名目にした無責任入試で、大学は企業の信用を失った。」と話す。
入試多様化は、1985年の臨時教育審議会答申が後押しした。過熱した受験戦争を沈静化
しようと、「自由で個性的な入学者選抜」がうたわれた。だが、90年代後半の少子化で、大学側は
多様化の名の下にAO・推薦入試で学生を集めた。その結果が今の大学不信だ。
讀賣新聞 平成24年(2014年)5月9日 水曜日