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今日の朝刊の国際面には「安全よりメンツが優先か」と題し、もっと掘り下げた記事がある
■5月30日の会議で報告された高速鉄道の主な問題点
【車両の不具合】
・車軸やディスクブレーキが安全基準未達成
・パンタグラフがショートして落下
・自動列車保護装置(ATP)が過熱により焼損
・緊急ブレーキの不具合
・自動ドアの開閉不具合
・発電機の温度センサーの故障
・車内のエアコンの故障
・電動空気圧縮機の不具合
【安全・検査態勢の不備】
・車両の試験走行(規定では4千㌔)の不足
・検査要員の経験不足(採用された作業員1830人のうち、ほぼ半数の900人が現場経験が全くない新人)
・作業員の仕事に対する意識の低さ
・検査施設、洗車施設の不足(開業時点で大部分は未完成)
・修理用部品の在庫不足
中国高速鉄道、開業前に不具合把握 追突防ぐ装置
URLリンク(www.asahi.com)
中国鉄道省が、北京―上海間の高速鉄道の試運転で車両の深刻な不具合を把握し、開業前の5月末に内部会
議で報告していたことが分かった。6月末の開業後も不具合やトラブルが多発しており、抜本的な対策を取らない
まま開業に踏み切った可能性が高い。
中国では7月23日に浙江省温州で高速鉄道の追突事故が発生、40人が死亡した。運行主体は違うが、9月27
日に追突事故を起こした上海地下鉄でも事故前にトラブルが多発していたことが分かっており、鉄道業界全体に安
全軽視の体質が広がっていたと見られる。
会議関係者の証言などによると、問題を指摘していたのは、鉄道省装備部の劉剛・副主任。上海で開かれた会議
で各地の鉄道局や車両メーカーの幹部らに安全上の問題点や対策について説明する中で、列車の追突を防ぐ自
動列車保護装置(ATP)など、安全の根幹にかかわる装置に不具合があったことを報告した。
劉氏は「新たに配置する車両数や部品の種類が多いわりに、資金が追いつかない」と説明。「すみやかに解決しな
ければ、安全運行の直接影響が出かねない」と警告するなど、懸念を示していた。
温州で事故を起こした寧波-温州線は、北京-上海線と同じメーカーの車両を使用。2路線と上海地下鉄が同じ
会社の信号システムを使っていたことも分かっており、政府の調査チームはシステム全体の問題点を洗い直して
いると見られる。