12/10/09 15:29:01.11 lHBwKzFe
>>118
結論から言えば、アドレスは各機関車に固有のものとし、制御装置の側で複数のアドレスの総括制御を行う事になります。
任意の一つのアドレスに全てのアドレスの速度制御を総括させ、他のアドレスは速度以外のコントロール権を保持し続けるわけです。
DCCが今の形になる前、アメリカでも様々な方式が考えられ販売されていました。カトーデジタルみたいなものです。
ドイツのレンツが考案した方式を元にそれらが集合して今のDCCになっています。
ですから、アメリカ風の多重連牽引のような運行スタイルは得意な部類です。(長い編成の電車が苦手ですよね。)
特にアメリカ製のコントローラーに多いのですが、ボタンを何個か押すだけで次から次へと重連にまとめる事が出来ます。
その時に速度だけは先頭の機関車のアドレスか、あるいは重連運用に固有の運行番号を与えてそのアドレスで制御できたりもします。
この方法はメーカーにより異なります。
ここら辺はいずれもDCC以前からのメーカー固有の制御方法を引き継いでいるような気がします。
1人で行うと面倒臭いですけど、アメリカのクラブレイアウトの場合は多くの人間が集うのが普通ですから、先頭の機関車の係りが速度を総括しニ両目以降はそれぞれの担当がつくというような運転も行えました。
また彼らにとっては機関車アドレスの他に運行番号があったほうがリアルに感じられる事でしょう。
今の液晶表示のシステムでも、各社それぞれの方法で簡単に総括制御の関係を築く事が出来ます。ただ、液晶表示据置型はヨーロッパ製製品が先行するためか、重連程度を想定しているようですし、運行番号という概念も無いようです。
これに対しアメリカ製製品は液晶がなくても5両6両当たり前というあたりにお国柄が出てきます。
アメリカ製液晶据置型が中々でない理由でもあり、アメリカでは液晶据置型は人気がないのではないかと思います。