07/09/19 21:02:01 I5qCPxCX
日本国内に限っていえば、ミリタリーの世界でも、
ウェザリングやスミ入れが、表現形式と定着したのはそんな昔じゃないと思う。
1970年代前半のタミヤのジオラマや、有名モデラー集団のカンプグルッペジーベンの作品でも、
車両そのものは全くウェザリングは施されていなかった。
70年代後半に入って、バーリンデン、S.ペイン、グリーンウッドといったスーパーモデラーの作例が紹介され、
彼らの技法がハウ・トゥ物で紹介されたことが大きいと思う。
特にミリタリーの場合、工作・塗装が前提かつ、単体で楽しむことができるということで、
ウェザリングの導入に抵抗が少なかったと思う。
鉄道模型の場合、工作・塗装を前提とせずとも楽しめるし、ウェザリングによる表現形式へ価値を見出すことが難しかったってのもあるし、
シーナリー付の固定レイアウトが一般的とはいえない環境も大きいと思うな。
英国にかんしていえば、長いフィギュアモデリングの伝統もあって、ハイライト=シャドウのグラデーションが一般的だし、
モデル+地面を表現したベースが一般的だったことから、ウェザリングに対する抵抗感は少なかったと思う。