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職場の人間関係の相談が激増している。職場の上司や同僚との対人関係の不満は、以前からあったが、最近の訴えは、量の増大とともに、深刻さの度合いが深まったことにある。
これまでは、些細な出来事として済んだものが、大事件になったり、時には職場の暴力事件へと発展してしまうケースもある。
その理由を一律に語るのは難しい。
対人関係であるから、当事者たちに事情、言い分がある。
しかし、以前は些細なトラブルで済んだ出来事が拡大するケースである。
こうしたなかでも深刻なものは「パワー・ハラスメント」と呼ばれる、上司から部下への過度な叱責を典型とする問題である。
パワー・ハラスメント(和製英語)の定義は、職場のハラスメント研究所によると、「職場において、地位や人間関係で弱い立場の相手に対して、繰り返し精神的または身体的苦痛を与えることにより、結果として働く人たちの権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為」である。
「パワー・ハラスメント」が世間から注目を浴びることになったのは、その引き起こす事態の深刻さと問題の広がりが背景にある。
労働者にとって、職場の人間関係は、最大の労働条件である。仕事量の増大、スピードの迅速さ、ミスに厳しい職場が増えている。
こうした職場環境の変化は、対人関係に影響を与え、トラベルが激増している。
まさに、パワー・ハラスメントは現代の職場の病理である。