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>>35>>71の続き
【音楽家東瑠利子、華麗なる愛】 ■第三回■
昭和58年12月24日午後8時。瑠利子の家では毎年恒例の
クリスマスパーティーが開かれた。雪の降る寒い夜であった。
瑠利子と両親、兄弟2人に親類などが集い、楽しいひと時が過ぎていった。
懐かしい歌、懐かしい話で盛り上がったクリスマスパーティーは
時が過ぎ行くのを忘れさせるに十分であった。
瑠利子はそんな中、窓辺で降りしきる雪を見つめていたが、
やがて意を決したように父親の傍へ行くとなにやら耳うちした。
瑠利子から小声であることを告げられた父親は満面の笑顔で
家族と参会者に向かって次のように言った。
(第四回に続く)