12/06/26 12:35:25.20 Tv/2w7B10
ワンポイント日本語学:
「申す」の使い方に注意すること
敬語遣いで間違えて使われることが多い言葉に「申す」という言い回しがある。
例えば「ただいま、教授が申されましたとおり…」という言い回しは間違いである。
「申す」は、へりくだって言う謙譲語であるため、「今、わたくしが申しましたように…」というふうに自分自身(自分の行動)に使うのが正解である。
正しくは「ただいま教授が、おっしゃいましたように…」という言い回しになる。
スレリンク(chiri板:605番)
617:名無しの歩き方@お腹いっぱい。
12/06/26 12:42:16.21 Tv/2w7B10
その他にも「結構」という言葉も間違えて使ってしまうことがある。
例えば、よく料亭や割烹などにおいて「おビールで結構でしょうか?」というのは間違いである。
「結構です」とは、こちらの問い掛けに対して相手がOKを出すとき、すなわち相手がこちら側に返す言葉である。
従って、この場合であれば「おビールでよろしいでしょうか?」「おビールになさいますか?」「おビールにされますか?」という言い回しが正解である。
返事をする際には「結構ですよ」である。
なお、この場合には了解するYESのときも、断りのNOの際も、両方とも使えるので特に細心の注意が必要である。
618:名無しの歩き方@お腹いっぱい。
12/06/26 13:01:05.77 Tv/2w7B10
「申す」
☆ その適切な使用方法 ☆
主として会話に用い、聞き手に対し、「言う」を改まって丁重に表現する丁寧語。
①対象を敬う謙譲語は「申し上げる」である。
★ 適切で正しい例
「昨日、わたくしが名誉教授に申し上げたとおりです」
「わたくしは准教授の ~ と申します」
「俺は、そうは申しておらん」
②単に「言う」を改まり丁重にいう場合にも謙譲の気持ちは残るので敬うべき人の動作には用いない。
★ 最も不適切な例
「このように客員教授は申しております」