12/04/21 19:30:52.80 LNBzaBk7O
アライグマを捕まえる為に裏山の近くに仕掛けた捕獲器を使うことを諦める事にした。捕獲器の中で度々チャンタを発見し、アライグマの捕獲が台無しになるからだ。
また、捕獲器に入ったチャンタをバイク乗りが見つけるとややこしい事になるのは目に見えているからでもあった。
私が捕獲器の設置を止めてからしばらくして、公園で泣いているバイク乗りの姿を見かけた。
私の姿を見てさらに大きく泣き出し、彼はその理由を話し始めた。
しばらくの間ツーリングに出かけ、チャンタの所に行っていなかったらしい。丁度、私が捕獲器の使用を控えた時期と重なり、チャンタは飢えていたようだ。
バイク乗りが久しぶりに公園にやってきた事を腹を空かせたチャンタはすぐに気づいたらしい。バイク乗りがチャンタを見つけるよりも早くバイクに走り寄り、ブレーキをかける暇無くひかれたそうだ。
元々飼われていた猫を捨てるからこのような結末になるのだろう。警戒心も狩りの仕方も知らないままに野に放たれ結果である。
野良猫時代から人間に飼われていない猫ならばこのような事は無いだろう。
こうして公園にしばらく続いた餌やり三国時代は呆気なく終わった。