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【東日本大震災】銘菓「かもめの玉子」を復興の先陣に…岩手・さいとう製菓
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東北を代表する土産菓子として1日25万個の売り上げを誇った「かもめの玉子」。
製造元、岩手県大船渡市のさいとう製菓は、東日本大震災の津波で被害を受け、製造中止に陥った。
そんな時、社長の斉藤俊明さん(69)を励ましたのが、 工場に残った銘菓を受け取った被災者が見せた笑顔だった。
「人を元気にするのが、お菓子だ」。復興の先陣を切ろうと動き出す。
「かもめの玉子」は魚以外にこれといった特産品がなかった街で名物を作ろうと、斉藤さんが中心になって考案し、1952年に発売を開始。
60年代前半にホワイトチョコレートでまんじゅうを包んだ現在の形になった。
名前はもちろん、500メートルほどの距離にある港を飛び交う鳥の名から。
しかし、その海から津波はJR大船渡駅近くの商店街にある本社兼総本店まで押し寄せた。
2階建てビルは鉄筋コンクリートの外壁だけが残った。
津波で同県と宮城県沿岸の直営5店舗はいずれも営業できないほど大きな被害を受けた。
大船渡市赤崎町の工場は津波の直撃こそ免れたものの、壁には深いひびが入った。
自宅も半壊。今は妻の和子さん(67)と共に親類や知人宅を転々とする。
24日までに関連会社を含めた従業員250人全員の無事を確認し、
原材料と電気の供給さえあれば、工場を再開できるところまで準備を整えた。
震災直後、工場に残っていた「かもめの玉子」を、大船渡市と隣接する岩手県陸前高田市の避難所で配った。
「久しぶりに甘いものを食べた」「ありがとう」。
喜んで頬張る人の笑顔がうれしかった。
被災前は近く引退しようと思っていたが「そうもいかない」と闘志がみなぎった。
「斉藤さんが動き出したから、自分たちも頑張ろうと思ってもらえたらうれしい」