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ウチのひい爺さんが、旧満州で終戦を迎えたとき、
南から中国の国民党軍がやってくるという情報が流れてきた。
当時、日本兵は中国人に酷く恨まれていたので部隊の上官が
「中国軍に捕まったら酷い目に合わされる。北へ逃げよう」という話になった。
しかし、爺さんは戦傷で寝たきりだったので、置いていかれ、同じく病気で逃げられなか
った日本兵といっしょに中国軍の捕虜になった。
爺さんは「殺される」と思ったが、中国軍は爺さんをちゃんと治療してくれたうえ、全快す
ると船で日本へ帰してくれた。
帰国して、昔の部隊の仲間を探したが誰も見当たらない。
知り合いに聞くと、全員ソ連に降伏して抑留されたらしい。
十数年後、抑留された部隊の連中が帰ってきたときは、半分に減っていた。残り半分は抑留
中に酷使され自殺したり、病死したそうだ。
爺さんが自分が捕虜になったときの体験を部隊の人に話すと、部隊長だった人が「中国人に
降伏すると殺されると思ってロシア人に降伏したのに、こんなことだったら中国軍に降伏し
ておくんだった」と悔しがったという。