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【埼玉】阿武隈の食文化、秩父で守る…秩父の高校生5人が「凍み大根」作りに挑戦、「秩父に新たな食文化として根付かせたい」(写真)
東京電力福島第一原発事故で、住民が避難を強いられている福島県飯舘村や浪江町など阿武隈地方に伝わる「凍(し)み食品」を継承しようと、秩父市の県立秩父農工科学高校の生徒五人が、同市大滝の大滝げんきプラザで凍み大根作りを始めた。
凍み食品は保存食で、冬場に大根や豆腐などを屋外につるし、凍らせて水分を抜いて作られる。原発事故後は現地での製造が難しくなっており、支援活動の一環として、奥秩父の山間部で試作することになった。
生徒五人は、同高農業科の課外授業で作った模擬会社「秩父元気プロモーション」のメンバー。凍み大根作り初日の十日は、飯舘村から福島市に避難している渡辺とみ子さん(58)が秩父を訪れて指導した。
大根百三十本の皮をむいてひもで結び、日当たりの良い場所につるした。
大根は凍ったり溶けたりを繰り返して成分が凝縮し、三十~四十日かけて完成する。作業場所の最低気温はマイナス八~一〇度で、マイナス一八度まで下がる阿武隈地方とは環境が異なるため、今後も渡辺さんらのアドバイスを受けながら試作を進める。
今冬は計三百本を作る計画。出来上がった凍み大根は、渡辺さんが会長を務める「かーちゃんの力・プロジェクト協議会」が販売する弁当の食材に使われるほか、福島県内で避難生活を送る阿武隈地方出身者らに提供する。
渡辺さんは「私たちはいつ故郷に帰れるか分からない。生徒さんが製造技術を自分のものにして、文化を引き継いでくれればありがたい」と願う。生徒たちも「何とか成功させ、秩父に新たな食文化として根付かせたい」と話していた。
ソース(東京新聞) URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
写真=渡辺さん(右から4人目)と大根をつるす生徒たち
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
別ソース(読売新聞) URLリンク(www.yomiuri.co.jp)