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東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県内で狩猟離れが深刻化している。
野生動物から規制値を超える放射性物質が検出され、捕獲しても食べることができないためだ。野生動物による農作物被
害は年間1億円以上に上り、県はイノシシ1頭につき5000円の奨励金を導入するなど、ハンターの確保に乗り出した。
11月からの狩猟解禁を前に、県は9種類33個体の野生動物を捕獲し、放射性物質の検査を行った。このうちイノシシ
とツキノワグマ、ヤマドリの計14個体で、食肉の国の規制値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を超えた。県はこ
れらの動物について出荷を制限し、自家消費も控えるように指導。捕獲しても焼却や土に埋めて処分するしかない。
県自然保護課によると、10月末時点の狩猟者登録は3239人。原発事故前の2010年度は4779人が登録してお
り、2年間で3割以上減った。登録料や猟銃の更新手続きなどで年間2万~5万円かかるといい、県猟友会福島支部の佐久
間貞二支部長は「食べられなければ、狩猟の意味がないと考える人が多いのではないか。狩猟技術が途絶えてしまう」と危
惧する。
2012年11月17日14時05分 読売新聞
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