11/12/02 22:04:16.72
福井女子中学生殺害事件は再審決定が出たけど。
この事件や名張・袴田事件なんかは、冤罪性が高いと思っていたけど、この事件の
確定判決の判決文読むと、この程度の状況証拠でも有罪判決になることがありうるんだ
っていう、1つの指針にもなる。
その観点で福井の事件とこの事件を比較すると、自白がないという点は同じでも、
内容的にやはり大きな差がある。
1.福井事件では元受刑囚と被害者の接点は不明。
東電事件では、接点は明確。
2.福井事件は動機が不明確(シンナー遊び誘って断られたと思われる、だけ)
東電事件では、受刑囚が金銭的に窮迫していた点で、動機はある。
3.福井事件では本当に物証は何もない。
東電事件では、いくら直接結びつかないと言われても、トイレの残留精子、
室内の陰毛のDNA鑑定に、カバンの取っ手についた物質の血液型と、
一定の物証が存在する。
4.福井事件では元受刑囚を有罪にすることで自分が有利になる元暴力団員と、
それを中心とした証人たちの証言が全てで、それが不自然に変遷している。
東電事件では、無関係な目撃者の証言は一貫している。
5.福井事件の元受刑囚の供述は、一貫しており何かを隠そうとした形跡はない。
東電事件では、受刑囚は被害者の面識や鍵の返却等、明らかな偽りを当初
供述している。
まあ両方とも犯罪傾向があることが、不利に働いた点は共通してるだろうが。
(福井事件の元受刑囚は当時シンナー中毒で、暴行したり女犯したり。東電は
同居者からピンハネしたり。)
だから、福井事件で再審決定が出ても、それがこの事件の再審に影響することは
ないんじゃないか。