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>>910
通り魔２人殺傷 明石で包丁男
1996.06.10 中日新聞夕刊
九日午後二時半ごろ、兵庫県明石市本町二丁目の国道２号沿いの歩道で、包丁を持った中年の男が同市＊＊＊＊＊＊、
調理師曽我部雅生さん（２４）の背中を刺し、さらに東約五十メートルの交差点で信号待ちをしていた
神戸市垂水区＊＊＊＊、電気工事士Ｙさん（２０）らに襲い掛かった。
曽我部さんは出血多量で死亡、Ｙさんも右わき腹に二週間のけが。
男は通行人に取り押さえられたが、自分の腹を刺しており、重体。
Ｙさんは妊娠八カ月の妻をかばい刺されたという。
明石署の調べでは、男は住所不定の四十七歳。今年四月まで明石市内に住んでいた。
回復を待って殺人容疑で逮捕する方針だが、「だまされた」など不可解な言動が多く、精神障害の疑いもあるとみている。
男は、一人で歩いていた曽我部さんを後ろから刺した後、意味不明なことをつぶやきながら信号待ちの約十人に近づいた。
Ｙさんは妻（２０）と妻の妹（１０）の三人で妹のピアノ教室に行く途中だった。