11/12/28 22:27:43.83
その手紙を書いたのは、当時、2件の殺人事件で死刑判決を受けていた元暴力団組長・後藤良次という男だった。
手紙によれば、後藤は2件の殺人事件だけでなく、それ以外に3件の殺人事件に関わっているという。
しかも、3件の殺人事件に関して警察は全く把握していないというのだ。
さらに驚くべきことに、事件には首謀者がおり、その男は今も一般社会で普通に生活しているという。
つまり、後藤の供述が確かならば、3件の殺人事件を起こした凶悪犯が警察に追われることもなく、我々の身近に存在していることになる。
そんなことが本当にあるのだろうか?
ことの真偽を確かめるべく、片岡氏は東京拘置所へ足を運んだ。
後藤は当初、拘置所の6階にいたが、後により監視が厳しい8階に移されたという。片岡はこのとき、かつてない緊張感に襲われていた。
今から会おうという人物は、殺人を犯した元暴力団組長である。この空間に今から殺人犯がやってくると思うと、気が気ではなかった。
後藤は面会室に現れると「お世話になります。自分のために来てくださって、ありがとうございます」と言った。
これが後藤との最初の出会いだった。