12/01/03 20:34:50.00
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機動隊の事情と平田の自首
オウム真理教の平田信が自首し逮捕されたとのことですが、実はその直前に
警視庁本部に行っていて、庁舎警備していた機動隊員に「丸の内署に行ってください」
といわれたとのこと。
これ、私も機動隊員の気持ちが分かりますよ。
警視庁本部の正門前は、皇居のお堀に接しているので、ちょっと他の警戒ポイントとはわけが違うのです。
それは、・・・電波系がよく来る場所。
私も機動隊時代は、あのポイントによく立って警戒していましたからわかります。
正門は昼間からたくさんの警察職員や警察幹部、その他お偉いさんの他、ヤクザみたいな刑事や、
作業服を着た業者風の刑事、極左風の刑事も出入りするし、変なおじいさんが「内閣秘密調査室」
なんて鉛筆で書いた名刺を示して本部に入ろうとするし、「秘密のお話だから交番のお巡りさん
じゃダメなのよ! 警視総監にお願いします!」という謎の女性など、面白い方々が警戒を突破
して中に入ろうとするのです。
おまけに外周では、罰ゲームなのか心意気を示すためなのか、若い右翼構成員が皇居のお堀に
飛び込んで一旗揚げようとするし、「陛下のお具合がよろしくないのは、江戸城の亡霊武者の仕業。
除霊に来ました」と言う家族連れエクソシスト、太鼓を打ち鳴らして皇居を回る左翼系宗教団体など、
昼間から気が抜けない。さらに深夜になると、すごいんです。
「寝ているうちにソ連(当時)のスパイに脳内にオシロスコープを埋め込まれたので、取り出してください」
と言う自称スパイ工作被害者、「私は皇太子殿下の秘密の花嫁です(当時皇太子殿下はまだご成婚直前)。
案内してください」という超シンデレラ、「脳に直接ありがたいお経が聞こえてくるんです。
南妙放送局はどこですか」というおばあちゃん、「霊安室の松本さんに呼ばれましたが、こちらに安置されて
ますでしょうか」という幽霊よりぞっとする男性などなど、多いときには一日に3~4人も来るんですよ。
そんな警視庁本部正門前に大みそかの深夜「オウムの平田信です」なんて男が現れても、機動隊だって本気
にしなかったんでしょうね。
機動隊員も、人も遮蔽物もなく寒風吹きすさぶ深夜のお堀端で3時間ほども立番しているので、意識が
もうろうとして、「また変なのが来ちゃったよ」と思って追い返したのかも。
それとも逮捕するのが面倒くさかったのか?
まあ、ちゃんと取り扱っていれば、次回の昇任には有利な材料となったことでしょう。
それが逆に処分されかねないとは。