12/08/07 16:01:39.09 tvwER8Vn0
皆さんの創作を見ているとこっちも興奮してきました。
蒸し暑い夏のある日の明け方、俺は害虫駆除のために設置した仕掛けを確認するために台所へ向かった。
『ゲショッ?ピィ~!ピィ~~!』
「おーおー今日も引っかかるもんだよ。ゴキブリみたいに単純なやつだよ」
ミニイカ娘。かつてその小ささと可愛さから絶大な人気を誇った小動物。
だが人間と共に生きる過程においてあまりにも欠陥が多すぎる事実が次々と露呈し、
かつて人間の庇護を受けた者たちは次々と捨てられ、野良ミニイカ娘として海岸に棲むミニイカ娘と違い害獣として様々な駆除対策が施されていった。
ミニイカ娘は狭い隙間からでもその柔軟な体によってゴキブリ並に狭い隙間から侵入してくる。
この「ミニイカホイホイ」も侵入してくるミニイカ娘を容易に誘い込んで捕獲するための商品である。
こうして台所の隅にゴキブリホイホイと一緒に置いておけばゴキブリと一緒にまとめて片付けられるものだ。
今こうして仰向けでホイホイにくっついたミニイカ娘もこうしてうちのエビをかっさろうとしたハイエナだ、自業自得だっての。背中からくっついてしまったのは恐らく隣に仕掛けたゴキブリホイホイに引っかかったゴキブリにビビった拍子に背中から倒れたのだろう。
「しかしこう・・・」
『ゲショッ!ゲショゲショッ!ピィッ!ピィィィィ!』
「あーもううるせぇ!こっちは朝から眠たいのにピィピィ喚いてんじゃねぇ!」
朝からピィピィと騒がしいミニイカ娘をよそに俺はゴキブリホイホイをすぐさま処分した。
続けてミニイカ娘を処分しようとしたが、普段あまり見ない引っ付き方を見て、俺はふと面白いことを思いついた。
「どうせ殺すなら、こっちが満足するようにやらないと損だよな・・・」
ちょっとした余興を思いついた俺は、ミニイカホイホイの屋根を破り捨て、台の上に置いた。
そして包丁を取り出しミニイカ娘にちらつかせた。