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小説版SSSより
素子の隠れ家(セーフハウス)は、85階建ての超高層ビルの
最上階にあった。新浜市内を一望できる屋上階(ペントハウス)
はガラス張りになっていて、朝日が燦々と降り注いでいる。
エレベーターに乗って屋上階(ペントハウス)へ向かう。
85階に到着し、扉が開くと、いかにも役人然とした
七三分け黒縁眼鏡の男が素子と入れ替わるようにして
こちらに歩いてくる。すれ違いざまに男を見遣った素子は、
一瞬、見慣れぬ住人に首をかしげたが、そのまま部屋の
ほうに足を向けた。