【まどか☆マギカ】まどか×さやかスレ34at ANICHARA2
【まどか☆マギカ】まどか×さやかスレ34 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@お腹いっぱい。
12/07/07 02:16:09.42 h8okdvts0
七夕の縁起物として冷やし素麺を食べた後、さやかは冷蔵庫から何かを取り出す。
二人きりの食卓に置かれたそれは普段の食事としては少々珍しい色のものだった。
「青いゼリーだよね? これって…もしかして"天の川"のゼリー!? 」
まどかと自分にそれぞれ置かれたのは半球型の水色のゼリーだった。
透明な水色の表面には白い星型が幾つも浮かんでおり、また中央には二つだけ大きな星が寄り添っている。
「ふっふっふ、青いサイダーを寒天で固めて天の川ゼリーを作ってみたんだ。ちなみに白いのは牛乳寒天でーす。」
「すっごぉ~い!綺麗だよー! …ってこれさやかちゃんが作ったの!?」
「まぁねー♪」
「わああ…これ何だかわたし達みたい…。」
中央で寄り添う大きな二つの星はピンクとブルー。二人を示すこの色は間違い無くさやかが選んだものであろう。
「うちの織姫さんは一人ぼっちで待ってて淋しそうだったからね。」
「もう、さやかちゃんてば。わたし達年中一緒だよー。」
「あっははは! それもそうだわ。」
七夕を模した華やかな贈り物は、恋人同士でいたいというさやかからの気持ちそのものだった。
ゼリーを食べ終えた後でさやかは今夜のメインイベントへを提案する。
「それじゃ、これから星でも見に行こうよ。空も晴れてきたし、ちょっと走れば星も見えると思うからさ。」
「えっ? 走るって、さやかちゃんまさか…。」
「へっへー!勿論ですよ♪」

まどかを後ろに乗せ、さやかは街外れまで自転車を走らせる。
見滝原市の光が遠ざかるに連れて、星空の色は黒から深い"蒼"へと変化してゆく。
人気の無い畦道へ自転車を止めて、二人は手を繋ぎながら空を見上げていた。
「うわぁ…ねぇさやかちゃん…空って黒じゃなくてホントは青いんだね。」
「星がたくさん見える夜はこんな感じなんだけどね。最近は家の辺りだと全然星が見えないからなぁ。」
静寂に包まれたこの場所では夏の大三角形を簡単に見つける事が出来た。
願い叶った二人の想いは織姫と彦星に重なり、それでいて二度と離れ離れになどなりはしないのだが。
「さやかちゃんとずっと一緒にいられますように…。」
「あたしも。まどかとずっと一緒にいられますように。」
天球の光に照らされながら、青い星と桃色の星はそっと重なり合った。

………♭♭♭………

ベッドの中で先に寝付いたまどかの頭を撫でながら、さやかはさやかはとある短冊の事を思い出していた。
「………すぅ……すぅ……さやか…ちゃぁん……zzz…」
「(あいつはもしかすると天の川の渡し守だったのかもね。橋渡ししてくれた事、絶対無駄になんてしないよ。)」

<まどかが大切な人と結ばれますように/暁美ほむら>

「(まどか…ちゃんと幸せにするからね。)おやすみ、まどか。」

[天の川の渡し守

おしまい。

ほむさんはクラスメイトかつ自由に行動が取れるので話に絡ませやすかったり。それでは皆様良い七夕を。


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