12/06/05 23:47:45.48 Ps4ksdYO0
汚物の処理をして数分後、憂ちゃんが元の場所に戻ると唯ちゃんの姿がありませんでした。
憂「えっ!?お姉ちゃん!?」
テーブルの下にでも転がり込んだのかと思い、辺りを這いつくばって探しても唯ちゃんは見つかりませんでした。
憂「どうしてこんなすぐに居なくなれるのよ!」
この素早さを普段の生活にも活かして欲しいと思う反面、山の危険性を考えるとすぐに探さなければなりません。
憂はひとつ深呼吸をして落ち着きを取り戻し、近くの看板にあった山岳救助隊の番号へ電話をかけました。
Trrrrr……、Trrrrr……
しかし何回コールしても誰も出てくれません。
それもそのはず、唯ちゃんが通った道が汚染され悪臭を放ち、近くを通った人が昏倒する騒ぎが起きていたのです。
数十人規模での意識不明者が出て、山岳救助隊はその対応に大忙しなのです。
数分鳴らし続けても誰も出ない事態に焦れた憂ちゃん、一人で探す決意をしました。
こういう時は警察や消防に電話をかけてもいいのですが、冷静さを失った憂ちゃんはそこまで頭が回りませんでした。
一先ず最後に唯ちゃんを見た場所に戻り、周囲を調べることにしました。
先程は慌てていた為見過ごしたのですが、オムツを替えるために乗せていた長椅子は唯ちゃんの形に腐食しており、
落ちた拍子に転がってしまったのであろう跡が、地面にありありと残っていました。
憂「なんだ、この跡を辿って行けばすぐに見つかるじゃない!」
簡単に手がかりが見つかった事により安心する憂ちゃん。
早速その跡を辿ります。
憂「ほんとに手間しかかけないんだから……」ブツブツ
小言を呟きながらも迷惑な池沼を探してあげる心優しい憂ちゃんです。
唯ちゃんは行方不明にでもなった方が人類の為になるのですが、山にゴミを捨てては駄目ですね。
思いの外長い距離を転がっていた唯ちゃん、1分程歩いた所で憂ちゃんが足を止めました。
憂「どういうことなの……?」
果たして憂ちゃんの目の前には、転がった跡が途中で切れてなくなっている光景が広がるのでした。
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