12/02/26 00:08:11.31 vrwCjT+w0
>>698
>復興への道筋はそう甘くないってことですね
イース様の或る日の公務・・・
閣議にて、各省長官の、挙って大幅な予算増額要求に汲々とするサウラー行政長官。そして会議室の上座にデンと座るイース総統。
法務長官「コンピューターによる管理の無くなった社会におきましては人間自身が法律を草案し運用することが国家としての絶対
必要条件になっております。然るに我がラビリンスにおきましては裁判所並びに裁判官、検察官と云った司法官吏が
いまだ全く足りていない現状であります。この侭では法治国家として立ち行かなくなります!」
内務長官「同じくコンピューターによる国民管理が無くなったことによってタガが外れたことによる国内の治安悪化は最早看過
出来るものではありません。警察官の更なる増員による警察力の強化並びに治安回復は急務であります!
更に同様にして国民の寿命並びに健康管理が出来なくなりました現在、医療機関需要の更なる逼迫化は最早放置出来ない
状況にあります!」
財務長官「現在ラビリンスの税収は恐ろしい迄に安泰とは程遠い状況にあります。赤字国債を発行しようにも市中で消化出来る当てなど
どこにもないのが現実です。国家財政の安定化を図るには思い切って人頭税の導入しかないものと思われます。何より、確実な
徴税システムの確立の為にも、こちら財務省と致しましても徴税官吏の更なる増員を是非とも望むところであります!」
その他各省の長官、口々に予算大幅増額要求の大合唱。
一同「サウラー行政長官殿!お願いします!サウラー行政長官殿!御承認願います!」
サウラー「いっぺんにそんな要求されても困りますよ!各省全ての要求を満たすなんてそんなことは絶対不可能です!
全く・・・あちら立てればこちら立たずだ・・・自由な社会ってのがこんなにも手間とコストの掛かるもの
だったとはな・・・(大汗)」
イース:バ ン ッ !!(パーで机を思いっきり叩く。一同凍り着く)
「静かにしなさい(座った目で)。国家の歳入は限られてるんですよ。自分たちだけが何でも独り占めに出来たとこで
他の大勢の人たちが損をすればそれは結局独り占めした人にとっても結果的に損にしかなりませんよ。各省それぞれ
最低限まずどうしても何が必要なのかをもう一度考え直してみてください。
何よりもまず、決して自分たちの省の利益なんかではなく、国民全体の幸せを考える姿勢は常に絶対に忘れないでくださいね。
分かりましたか?」
各長官一同「(敬礼と共に)はいっ!了解いたしましたっ!」
サウラー「やれやれ・・・イースの鶴の一声は本当に効果絶大だな。僕がやっても全然纏まりゃしないのに・・・」