12/01/09 05:23:39.32 62tE1K0ZO
>>178
青い空―、
白い雲―、
吹き抜ける風―、
自転車の2人乗り―、
「なんだか恋愛映画の主人公になったみたいね」
自転車の後ろには白いワンピースが眩しいヒロイン
「でも残念!男役はさやかちゃんでしたー!」
「ううん、全然残念じゃないわ。素敵よ美樹さん」
「いやー、マミさんにそう言われると男役冥利に尽きますなぁ~…ははは、は」
はぁ…なんか本当にあたし残念賞。
まどかで慣れっこだけど所詮は男役
せっかくの本物のヒロインには釣り合わないっていうか、足りてないっていうか、偽物っていうか…
「もう!違うわ!」
「ふぇっ?」
なんて考えてたら何故か怒られた。そして…
ぎゅっ…
そしてさっきよりきつめに抱かれた
「美樹さんは…美樹さんで………この美樹さんが素敵なの…///」
感触でマミさんが顔をうずめたのがわかった。
ふわふわの髪が、熱くなったおでこが、ほっぺが
鼻が呼吸するたび背中が温かくなっていくのが
当然…時々柔らかい、マミさんの唇が当たっているのもはっきりわかる
いいのかな?
『あたし』で、何かの代わりじゃなくて
これで完璧でいいのかな?
青い空―、
白い雲―、
吹き抜ける風―、
自転車の2人乗り―、
後ろの席には白いワンピースが眩しいマミさん(ヒロイン)―、
そして自転車を漕ぐのは、
マミさんが大好きなただのあたしだった―。