12/02/18 18:25:28.30 3nFtBttZ0
マミ「私たち最高のパートナーね!」
QB「残念だけど、マミより優れた逸材を見つけたんだ」
217:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/18 18:27:45.08 VIBog0BU0
>>216
ラブラブな二人もこの温度差が激しい二人もいいね
218:1/2
12/02/18 21:11:58.44 g9M+H3ru0
BUMP OF CHICKENの「Opening」「Ending」「プレゼント」をモチーフにキュゥマミ
「マミ」
「……キュゥべえ?どうしたの」
寝室に突然現れた訪問者に向けて、マミは目を擦りながら答えた。
「このあたりで泣いている女の子がいるような気がしてね」
「ふふ、相変わらず契約熱心ね」
マミはそう言って少し微笑んだ。
「そういうマミこそどうしたんだい? 目をそんなに真っ赤にして」
そういってからキュゥべえは涙の主がマミであったことに気が付き、少しばつが悪そうにした。
「ええと、うん……何かあったのかい?」
「いえ、なんでもないのよ。ただたまにね……一人が寂しくなる夜があるの」
マミが事故で家族を失ってまだ半年ほどしか経っていない。まだ幼いマミには不安に押しつぶされそうになる時もあるだろう。
「ねえ、キュゥべえ、何かお話してくれない」
「うーん、そう言われても……そうだ、ならかつて僕が契約した子たちの話でもしようか」
「それって他の魔法少女の話って事? 聞きたい聞きたい!」
「それじゃあ、まずは―」
219:2/2
12/02/18 21:13:04.79 g9M+H3ru0
「どうだいマミ、少しは落ち着いたかい?」
キュゥべえは1時間ほどかつて自分と契約した魔法少女たちの話をした。どこの国でどんな願い事をかなえどんな活躍をしたのか、そんな話をした。
「うん、ありがとうキュゥべえ」
マミは大分穏やかな顔になっていた。それでもまだ少し不安が残っているようだった。
「まだ不安かい?」
「……大分マシになったんだけど、まだ少しね。私は過去の魔法少女たちみたいに強くはないから……」
「大丈夫だよ、マミ。君は十分に強い。もしかしたら、かつての魔法少女たちよりもね。まだその力に気がついていないだけさ」
「……本当?」
「本当だとも。それにね、君は一人じゃない。かつての魔法少女たちの礎で今の君たちがいるんだ。そういう意味では彼女たちは君の仲間といえる。」
その言葉を聞き終えたマミはキュゥべえを持ち上げた。
「ありがとう、キュゥべえ。励ましてくれて」
「……僕はただ事実をいっただけだよ」
「それでもいいの。それにね、私にはキュゥべえがいてくれる」
「マミ……」
マミは少しの間、何も言わずキュゥべえをギュッと抱きしめた。キュゥべえも特に何か問い返すことはしなかった。感情がない彼でもこういうときには何も言わないほうがいいと経験則的に理解していた。
「……ありがとう、キュゥべえ。もう私は大丈夫。引き止めてごめんね」
「そうか、ならよかった。じゃあ、そろそろ僕は行くよ」
「うん、いってらっしゃい」
220:3/2
12/02/18 21:13:46.53 g9M+H3ru0
窓から出て行こうとする時、キュゥべえはあることを考えていた。
(僕はマミにかつての魔法少女の”最期”の話はしなかった。なぜだか彼女には真実を知ってほしくないと考えてしまった。どうしてそんなことを……。
ええと、うん、そうだマミは優秀な魔法少女だ。まだこんなところで絶望するのはもったいないじゃないか。多分、そういうことだ)
街に再び飛び出して行ったキュゥべえは自分の体の異変に気がついた。
「あれ、体から液漏れが発生してる。どこかで傷つけたかな。この固体はマミといることが多いから魔女との戦いにいることも多いからね」
そう言いながらキュゥべえは顔から流れる液体を拭いながら夜の闇に消えていった。
221:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/18 21:14:28.80 g9M+H3ru0
色々ミスって3分割になってしまった…
222:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/18 22:16:05.41 bK4fOYmI0
乙です!
切ないのに温かい不思議な気分になるよ…
本編のQBも事故で塞ぎ込んだマミに言葉で追い打ちかけて絶望させることは簡単だったろうに
「あのマミですら気付かなかった」発言もあるしマミに対しては何か思うことがあったのかな