07/09/11 01:15:11 ZesZggjG0
佐藤由規(仙台育英)は言わずと知れたMAX157キロの快速球投手である。
その157キロを記録したのは日米親善高校野球大会が行われた
アメリカ・ロサンゼルスでのこと。アメリカ人はさぞかし驚いたと思うが、意外と
打たれているのも事実。
9/1 4回、被安打3、奪三振7、自責点2
9/2 2回、被安打2、奪三振3、自責点0
気になる新聞記事もあった。1日の佐藤を報じた日刊スポーツ紙がアメリカチームの
3番打者、ヒックスの言葉を紹介しているのだが、ヒックスは次のように佐藤の印象を
語っている。
「(昨年の)サイトウはコーナーをついてきた。サトウは外角低め、外角低めという感じ。
見逃し三振のボールも低いと思った」(9月3日付け 日刊スポーツ)
ヒックスは佐藤のストレートの伸びを称賛しているのだが、僕が気になったのは
「外角低め、外角低め」という部分。甲子園期間中にも書いたが、佐藤は現在のところ
外角にしか投げられない投球フォームをしている。バックスイングに行くとき腕が
外回りをし、そのため上体に激しい“ねじれ”が生まれ、それが左肩の早い開きを誘い、
右打者の内角を狙うとボールが抜けるという悪循環を生む。内角球が抜けるともちろん
デッドボールになるので、快速球投手の佐藤には怖くて内角球が投げられない。
左打者には関係ないはずだが、内角に投げるということに心理的な抑制が働くのか、
甲子園大会では右、左打者に関係なく内角に投げられなかった。
ヒックスの言葉はアメリカでも佐藤のピッチングが変わらなかったことを
伝えているわけだが、佐藤は僕が言うような批判を「意地悪」とネガティブに受けとらず、
自分のピッチングにはまだ改善の余地があるんだと前向きにとらえてほしい。佐藤が
希代の速球投手であることは間違いなく、これからどんどん成長していって
田中将大(楽天)や斎藤佑樹(早大)たちと日本の野球を盛り上げていける
素材であることも間違いない。しかし、マスコミの無批判の称賛を真に受けると、どんなに
素晴らしい素材でも「生き腐れる」ことがある。「褒め殺し」というやつである。
そうならないためにも佐藤はもう一度、自分のピッチングを見直すべきである。
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