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★ハーブの香りとモーツァルトの曲で、美味なトマトに
ピロシキにチャイコフスキー、うどんにビバルディ、食パンにはベートーベン―。
クラシック音楽を聞かせておいしくなったというふれこみの食品が次々登場する中、徳島県
阿波市土成町の農家「原田トマト」が、農薬代わりにハーブを香らせ、モーツァルトを聞かせた
ビニールハウスの中でフルーツトマトを育てている。ソースやドレッシングなど加工品も次々と
開発。試行錯誤を続けてきた原田弘子さん(53)は「心地良い環境はトマトも気に入ったのか、
甘さも栄養価もアップしました」と笑顔を見せる。
原田さん方はもともとは葉タバコ農家だったが、10年ほど前にフルーツトマトの苗をもらった
のがきっかけで栽培に取り組み始めた。
フルーツトマトは普通のトマトと比べて手間がかかり、収穫量も少ないため、当初は夫の
隆男さん(58)が反対。しかし、試しに育ててみると、その濃厚な味に夫婦ともども驚き、翌年
からはキュウリなどを育てていた9棟のハウスすべてをフルーツトマトに切り替えた。
そのうちに、3人の子どもがハウス内でおやつ代わりにトマトを口にするようになり、夫妻は
「子や孫に少しでも安全なものを食べさせたい」と低農薬の栽培方法を研究。殺菌、防虫作用
のあるユーカリなどハーブの精油を農薬代わりに使うことにした。
暖かい空気を送り込むためのボイラーの排気口に精油をいれた皿を置くと、ハウスの中は
ハーブの香りで満たされる。
モーツァルトは音楽鑑賞が趣味の弘子さんが「好きな音楽を聴きながら作業したい」と
スピーカーで流し始めたのがきっかけ。2人で丹精こめて育てたトマトを「星のしずく」と名付けた。
05年に商標登録が完了し、研究機関に分析してもらったところ、100グラム中の鉄分と
ビタミンCが普通のトマトの約3倍も含まれていることが分かった。 (>>2以降に続きます)
朝日新聞 2007年09月10日 ※電話番号略、元記事で
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