07/03/04 08:39:03 NY3K9/8k0
自覚促す絶好の機会に
地域社会に多大な迷惑を及ぼす暴走族だけでなく、暴走行為をあおるいわゆる期待族についても取り締まる。
沖縄市議会が県内で初めて制定した条例である。
暴走する方も、あおって騒ぐ方も何らかのはけ口を求めてのことだろう。だが、そうだからといって社会に迷惑を及ぼしていい訳はない。
暴走行為やそれをあおることがどれだけ住民生活を脅かし、大事故にもつながりかねないかを自覚させる。
そういった機会となることを期待したい。
条例では、暴走行為の重点禁止区域を指定する。その区域で暴走行為をあおった者には十万円以下の罰金を科せる。
あおる行為には拍手や声援、手ぶりや身ぶりも含まれる。旗や鉄パイプ類を振るうなどは当然、取り締まりの対象である。
暴走族はおおむね十六歳から二十歳までが中心だろう。旗や鉄パイプを振って沿道であおる行為は暴走族OBらではないか。
あしき暴走の連鎖を断ち切るためには、時として強い姿勢で臨むことも避けてはならない。
現実に警察官を集団で取り囲む事件も起きている。
沖縄市久保田の国道330号で、パトカーの警察官が転倒した暴走二輪車を確保しようとした際、期待族百人に取り囲まれたため暴走族に逃げられた事件だ。
暴走二輪車は道路運送車両法違反(ナンバー隠ぺい)だった。ことし三月のことだ。
あおる方がいれば、暴走行為もエスカレートする。それならあおる方も積極的に取り締まる。人口が集中しあおる側も多い那覇市や浦添市でも条例制定の方向だ。
だが、条例で取り締まれば解決するわけではない。住民や行政、保護者、学校、事業者など地域ぐるみで取り組まなければ根絶は望むべくもないだろう。