07/01/08 13:06:06 BBXgHahH0
俺の上に七瀬がいる。
七瀬は切なそうに喘いでいる。
俺は複雑な心境だ。
―――
噂はよく耳にした。聞きたくなかったが、近況は知りたかった。
俺は地方の会社に内定をもらった。この街から出る。
お別れのつもりだった。
「岩田くん…なの」
七瀬は俺を覚えていてくれた。
「久しぶり…。 ……元気？」
「うん！おかげさまで、なの。」
同窓会で会ったようなやりとり。ここが居酒屋だったらいいのに。
―――
「ふっ…、ん…ァ……っ！」
身体は熱いが、頭は冷えている。俺は何しにここに来たんだっけ。
「………せ」 「……七瀬」
「はぁ…はぁ…、ん！……ん？ふぇっ！？」
「……七瀬。………お前、今、幸せなのか？」
我に返った顔で俺を見ながら、力いっぱい頷いた。
「うん！！」
「…………」
俺は欲望を吐き出した。
一人で慰めていたあの頃の俺が、今の俺とかぶった気がした。