06/12/15 00:34:37 3EIRNP3n0
もうすぐ、クリスマスなの・・・。 とお前は言う。
その時、俺はつれない態度。 そうだな・・・。 と、にべもなく会話を終了させる。
お前はもちろん悲しげな瞳。不安が広がる顔に向けて、お前いつもバンソーコー
してんのな。 などと、どーでもいい話。
えっ・・・、ふぇっ・・・!? 突然、振られた話題にキョトンとするお前。
えと・・・、えっと・・・。 一生懸命、応えようとするお前。
そんなお前を愛しく思っている事などおくびにも出さないで俺は、
あー、いいよ言わなくて。お前、トロいんだから。だから、しょっちゅう転ぶんだろ?
と言い放つ。
!・・・・・。 涙目になったお前を置いて、俺はさっさと歩き出す。
まっ待って・・・なの! 捨てられそうになった仔犬のような顔をして、お前は俺を追いかける。
ズシャッ! ・・・・・。 ・・・・・へーきっ! お前は俺の理想をなぞる。
まったく・・・、ほら。 俺の右手を驚いた顔で見つめるお前。やがて視線は俺と合い、
お前は満面の笑みを浮かべる。 あ、ありがとう・・・なの。 俺は黙ってお前を連れて
歩き出す。 クリスマスのことを考えながら。