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“事件”は、昨年(2000年)2月にさかのぼる。東京・秋葉原にパソコンを見に行くため、JR常磐線に乗
車していた男性。日暮里駅で下車したところ、突然、この女子高生に腕をつかまれ、「この人、痴漢です」
と突き出され、千葉県・東京都迷惑防止条例違反で現行犯逮捕された。
男性には当時、「前に女の子がいた」程度の認識しかなく、警察、検察による取り調べから、起訴、公
判に至るまで、一貫して無罪を主張し続けた。
一方の女子高生は、常磐線に乗った松戸駅から、この日暮里駅まで20分弱にわたり、男性から体を触
られていたとし、双方の主張は真っ向から対立した。
公判で、女子高生は「右手でおしりなどを触られた」と主張。スカートをたくし上げられ、左手で陰部
などを触られていたといい、マネキンなどを使った再現写真なども提出した。
10回近い公判をへて、男性に、今年(2001年)5月に出た判決は「無罪」。男性と向き合った形や、触
られた手の左右などについて、女子高生の証言が、警察や検察の調べ、法廷とそれぞれの段階で変遷し、
理由が合理的に説明されず、「被害者の供述は信用できない」と結論づけられた。
実は公判中、この女子高生にまつわる意外な事実が明らかになった。この“事件”が起こるまでの約1
年間、この女子高生は実に5回も痴漢の被害にあっていたというのだ。
いずれも今回のケースと同様に、駅に降り立った後で、「この人、痴漢です」と訴えたもの。しかも、
そのうち数件は示談し、最小で20万円、多かったときには70万円の示談金を受け取っていたという。
検察側の証人として出廷した女子高生の母親は当初、「娘は今回、初めて痴漢にあい、電車に乗ったり、
学校に行ったりするのが怖くなった」と証言。だが、弁護人が、過去の被害と示談という経緯を指摘する
と、「そういえば、そんなこともあったかもしれない」などと、証言をウヤムヤにしてしまったという。