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面接をしてスタッフの説明を聞いても「そんなに悪い仕事だとは思わなかった」のだそう。
男性とメールのやり取りをするだけ、という簡単な内容だったし、
資格やキャリアのない42歳の主婦にとっては、それなりに魅力的な時給だったので、簡単な気持ちで仕事を始めたのだという。
その事務所には10代の学生から、智美さんより年上の女性、さらには男性のサクラも存在していたという。
「働いているサクラの間には、まったくと言っていいほど相手に対する罪の意識はありません。ゲーム感覚なんですよね。
相手の男性会員がクレジットカードでポイントを購入すると、
その会員情報のポイント欄の数字が大きくなる。そのたびにサクラの間で歓声があがるんですよ」
もちろん、サクラたちの仕事の到達点は、絵文字や顔文字を巧みに配する
「会いましょう」みたいな直情的なメッセージをぶつける"アタックメール"でその気にさせた相手の男性会員から、
多くの返信を獲得して有料ポイントを購入させることにある。
それはあくまでネット上のバーチャルな世界で擬似的な恋愛感情を持たせるということが最大の目的となってくるわけだ。
しかし、智美さんはセオリーに反して、その相手の男性会員と実際に会うことになってしまったという。
「その会社の規約では、実際に男性会員と会うことは禁止されています。
でも、それは若い女のコが相手に本気になってしまい、
サイトのカラクリとかをバラしちゃう危険があるからなんです。
私たちみたいなおばさんがちょっと会って、アバンチュールを楽しむのは、
会社側にとっても『このサイトは実際に会えるんだ』的な宣伝になるから、見てみないふり。
逆に『会ってもいいですよ』ってこっそり耳打ちされたこともあります」