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【社会】40代以上が17%…高齢化する「ひきこもり」に「全く想定していない。(対策を)考えようがない」★2
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東京都が開設したひきこもり電話相談の対象者のうち、
17%が40代以上で占められていることが5日、都青少年・治安対策本部の
集計でわかった。都は15~34歳の若年者層を対象にひきこもり対策を
進めているが、40代以上は「全く想定していない」(同対策本部)と
困惑気味。対象者のうち30~40代以上と10~20代の割合も
同じで、若年層に多いといわれるひきこもりが、実際には
“高齢化”していることが浮き彫りとなっている。
都は昨年7月、ひきこもり専用の電話相談窓口を設置。
今年3月までに本人や家族から寄せられた相談件数は延べ1190件で、
このうち性別や居住地を申告して相談窓口の利用登録を行った
対象者773人のうち、40代以上が17%、30代が29%、
20代が34%、10代が12%(不明8%)だった。内容は
「職場不適応」などが目立つという。
都は4月から不登校経験者や高校中退者を中心に全国初となるひきこもりを
予防するための戸別訪問を実施、独自の「ひきこもり相談マニュアル」を
作成するが、40代以上については「若年者層と同一にとらえることは
不可能。今のところ対策は考えていないし、考えようがない」(同対策本部)と 戸惑っている。
都が2月に発表したひきこもりの実態調査によると、都内のひきこもりは
約2万5000人。調査対象者は「15歳以上34歳以下」で、
35歳以上の統計は存在しないが、30~34歳が全体の43%を
占めており、電話相談と同様に、若年層が多いという見方を覆す傾向が出ている。
実態調査をまとめた明星大人文学部の高塚雄介教授は「若年者層の
ひきこもりは心理的葛藤(かつとう)が主な理由だが、40代以上は
精神疾患の可能性があり、全く別物。年長者のひきこもりは
昔からあり、かつては山にこもるなどしていたが、現代では家庭に
こもるしかないのでは」と指摘している。
*+*+ 産経ニュース 2008/05/05[23:08] +*+*
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