08/05/18 03:10:45
「桃夭(とうよう)」と言う詩は孔子が中国古代の詩を集めた、
いわゆる四書五経の「詩経」に収められた作品です。
これから嫁入りする新妻を初々しい桃に例え、この桃が嫁ぎ先の人々に
幸せをもたらすだろう、と歌い上げた感動的作品です。以下、半世紀前のうろ覚えですが、
桃の夭夭(ようよう)たる
灼灼(しゃくしゃく)たる其の花
此の子行き嫁ぐ
其の家室(かしつ)に宜(よろ)しからん
「(訳)水々しい桃
その花は赤々と輝いている
この娘は嫁いで行く
向こうの家にとってよいだろう」
桃の夭夭たる
秦秦たり其の葉
此の子行き嫁ぐ
其の家人(かじん)に宜(よろ)しからん
「(訳)水々しい桃
その葉は青々と繁っている
この娘は嫁いで行く
向こうの家にとってよいだろう」(「青々と繁る葉」は子孫の繁栄を象徴するとされている)
大昔読み、感動したのを覚えております。
今、妃殿下の御姿と重なり感涙を禁じ得ないのであります。