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週刊現代 2006年9月23日号
緊急対談 福田和也vs.原武史 皇太子と秋篠宮「皇室の力学」
原 男子誕生で秋篠宮に求心力が出てくることになりますが、これは皇室内部の
権力の移行に留まらず、マスコミの報道にもすでに如実に表れています。今回の
出産報道でも、秋篠宮や札幌にいる天皇夫妻の動静は報じられましたが、皇太子
夫妻の動きはほとんど伝えられなかった。
福田 皇太子はこの事態をどう受け止めていくんでしょうか。皇太子は我慢強い
方ですから、皇位を継ぐべく粛々と公務をこなしていくでしょう。しかし、この
ままだと秋篠宮の親王が将来、天皇になることになりますよね。そうなると、皇
太子が天皇になっても、直系の皇太子を持たないので、大正天皇のような中継ぎ
的役割になる。これは非常にシンドいと思う。
原 天皇になるには宮中祭祀に取り組まなければなりません。特に現天皇は祭祀
に熱心で、古希を過ぎても皇后と二人でこなしている。あそこまでいくと凄まじ
いの一言です。
福田 秋篠宮や紀子妃は祭祀にも熱心で、そういう部分も今の天皇夫妻と平仄が
あっている。美智子皇后と紀子妃との関係も、雅子妃との関係に比べ、各段にい
いと言われていますね。
雅子妃も、義務として祭祀に取り組むことは出来るでしょう。ただ、こういう
ある種、合理主義を超越した行為にどれだけ魂を込められるかどうか。難しいと
ころでしょうね。