07/09/15 10:51:14
以下(1)~(5)は、つい数年前まで右から左のマスコミ各社が揃って主張
していたことであり、国民の多くが唱えたことです。
(1)医療不信の原因は医局制度にあるので、さっさと解体するべき
(医局批判の高まり)→医局員激減により派遣先の勤務医が過酷な勤務状況に
→医局からの派遣に頼り切っていた地方医療崩壊
(2)研修医が医療事故を起こすのは研修制度が整っていないせい
(新研修制度開始)→2年間入局者ゼロ、研修医の当直や残業禁止
→慢性的な人手不足に陥り、最前線の勤務医の負担増大、辞職続出
(3)医療不信は医師が専門化し過ぎて全身を診れなくなったせい。
家庭医や総合医を増やして、脱・専門化医療が望まれる。
(結果)→高度に専門的な小児科、産科、脳外科などの志望者激減
(4)少子高齢化に合わせ、産科・小児科を減らして老人医療の医者を増やすべき
(それに応えて)→産科・小児科の志望者激減、透析や慢性期医療の人気上昇
(5)これからは地方の時代、権限も金も地方によこせ
(やらせてみたら)→地方財政の困窮、政争の道具としての医療費削減議論
→地域医療の見本と言われた舞鶴市民病院や瀬棚診療所すら崩壊
つまり、地方医療の崩壊や産科・小児科医師の減少は、マスコミと国民が
望んだことであり、何をいまさらという感じ。