07/09/08 14:26:30
広域小児救急の客筋の悪さに辟易して、入局10年を記念して
基幹病院を辞めたけど正解でした。嫌なら辞めろ。その通りです。
ゆとりがある環境で働くということの大切さを痛感してます。
今は、目の前の患児と家族に、心から親身になっている自分がいます。
小児救急の肉体的にも精神的にも限界状況のなかで、
本来の100人の軽症から1人の重症を捕まえる任務が、
感情を切り売りすることが主たる業務になったとき、
中堅医師がモチベーションを保つのは困難だろうと。
たった1割の方の心ない一言が医師の心を折る。これは金では解決できないことです。
基幹病院の常勤医の宿直手当は時間500円以下がほとんどです。
ちょっとした感謝の一言が、どれだけ疲れをとってくれることか。
いや、10分待ちで「お待たせしました」と言うやいなや、「ええ、待ちました」と
言われても、表情変えるほど未熟ではありません。
ただ、より慎重になりますね。言質をとられないように。
そして、結果的に安心させてあげる一言はさしあげられなくなる。
自分の子供を救急外来に連れていったことはありませんが、
外科系は専門外なので、近くの母校で「昼間に」診てもらうことがあります。
ただ、重症ではないので、いつも担当の医師への謝辞と謝罪は忘れないよう、
妻には言い聞かせています。
みなさま、失うものが大きい事に後から気付くようなことが無きよう、
大事なお子さんをのびのび育てていきましょう。