ロリショタバトルロワイアル20at SUBCAL
ロリショタバトルロワイアル20 - 暇つぶし2ch550:されど赦す者(5/20) ◇iCxYxhra9U(代行)
08/08/18 21:10:38 PWIzNU6n

      *      *      *

まったく次から次へと、千客万来にもほどがある。
エヴァは呆れを通り越して、怒りすら覚えていた。
目の前には、破魔の剣を構えるアリサ。
加えて、インデックスにリンク。早すぎる再会だ。

どこで調達したのか、インデックスは白地に黒いラインの入った、裾の長い服を着ていた。
リンクも、身の丈にあった長さの頑丈そうな剣を握っている。
なのはは回復に努めているようだ。いずれ戦線に復帰してくるだろう。

自身になんの益もない無駄な戦いに、これほど手を焼くとは思わなかった。
余計なお節介は承知の上だったが、いまさら退けるほどエヴァは安くない。

アリサの元へ向かいながら、インデックスは視線をエヴァに向ける。
そんなインデックスを護衛するかのように、左手に剣を構えたリンクがエヴァを牽制していた。
構えに隙がない。リンクの本来の武器は剣だったか、と納得する。

「エヴァ、なのはと戦ってたの?」

そう言いながら、インデックスはアリサに並ぶ。
インデックスを中心とするように、左右に二人の剣士が油断なく得物を構えた。
厄介なことになったと、エヴァは心の中で一人ごちる。

正直言うと、エヴァにあまり余裕はない。
制限が効いているのだ。実際、17矢の『魔法の射手』は、普段の倍の魔力と負担をエヴァに強いた。
二度目は7矢に抑えたのだが、それでも尚、制御に甘さを感じる。
『闇の吹雪』などは、威力を抑えなければ逆にダメージを受けそうなほどだった。

実はリリスに放った『雷の斧』も、上位古代語魔法だけあって、それ以上の負荷を喰らっていたのだ。
それによる反応速度の減退が、あの敗北の原因と言っていい。
正直、もうあまり魔法は多用したくなかった。

「なんで、仲間同士で戦ってたの? なんでありさを襲ってるの?」

インデックスのしつこい愚問に、苛立った声でエヴァは返答した。

「仲間などいらん、そう言ったはずだぞインデックス。
 そこのリンクからも聞かなかったのか? 私は私の道を行くと!」
「聞いたよ。これが、エヴァの道?」
「そうだ」
「仲間を捨てて、みんなを襲って、憎しみをばらまくのがエヴァの道?」
「……そうだ」
「認めないんだよ」


551:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 21:11:19 fjNa+r+B
 

552:されど赦す者(6/20) ◇iCxYxhra9U(代行)
08/08/18 21:11:59 PWIzNU6n
四対一の不利な戦闘を覚悟し、インデックスと視線を合わせた途端、エヴァは密かに息を呑んだ。
彼女の目には、怒りも、哀れみも、蔑みもなかった。
ただ、慈愛だけがあった。
エヴァのもっとも苦手とする光が、インデックスの瞳に宿っていた。

「りかのことは、残念だったんだよ……」

唐突に、インデックスは切り出した。
今のこのタイミングでは、あまり触れられたくない話題だ。
恨みごとなら望むところだったが、そうでないのは目を見ればわかる。
エヴァにとって、思ってもみない展開だった。

「でも、過ぎたことを悔やんでも仕方ないんだよ。先に進まないと。
 リンクだって、もう怒ってないんだよ。話がしたいんだよ」

リンクの目に燃えているのも、今やエヴァに対する憎しみではない。
自身への悔恨だ。
神社でエヴァを満足させた、あのまっすぐな憎悪の色は、すでに跡形もなかった。

「……神社の隅に、梨花ちゃんを埋めた。できれば、一緒にお参りして欲しい」
「待て、何故そんな発想になる」

リンクの器量を見誤っていたことを、エヴァは理解した。
彼は、復讐に我を忘れるような、そんな狭量な男ではなかったのだ。
なにがどうなったのかは知らないが、どうやら恨んではくれないらしい。完全に計算違いだった。

インデックスは、さらに言い募る。

「一緒に行こう、エヴァ。もう一度はじめからやり直すんだよ。
 諦めないで、もう一度力を合わせて、一緒にここから脱出しよう?」

まさか、こんなことを言い出すとは思わなかった。
こんな展開になるとは思わなかった。
脅しが足りなかったのか、それともこいつらが底抜けのお人好しなのか。
いつの間にか、エヴァは責める側ではなく、責められる側になっていた。

「くどい! 貴様らがなんと言おうと、なにを考えようと、私の道は一つだ!
 やり直しなど利かんし、する気もない! 覆水は盆に還らんと知れ!」

腹立ちを抑えきれず、エヴァは叫んだ。
アリサは静かに構えながら、成り行きを見守っている。現状の把握に努めているようだ。

「そこの小娘にも言ったことだ! 取り返しのつかないものを取り返そうなどと、不遜極まりないとな!」
「……エヴァ。それは、なのはのこと? それとも、エヴァのこと?」


553:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 21:12:43 fjNa+r+B
 

554:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 21:13:50 fjNa+r+B
 

555:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 21:14:40 fjNa+r+B
 

556:されど赦す者(7/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:20:57 TDDVnB2Z
インデックスは両手を広げて、左右の二人を制した。
促されるまま、リンクとアリサは剣を納める。
アリサは少し躊躇したあと、背後のなのはへ駆け寄って行った。
とりあえずこの場は、インデックスとリンクに任せるつもりらしい。

「でも、違うんだよ、エヴァ。それはエヴァが間違ってる。
 生きてれば、何度だってやり直せるんだよ?」

畳み掛けるように、インデックスの言葉は続く。

「確かに、取り返しのつかないことはあるよ。かけがえのないものはあるよ。
 でも、だからって、全部なくなっちゃうわけじゃないんだよ?
 なにもかも、ダメになっちゃうわけじゃないんだよ?
 世界が終わってしまうわけじゃないんだよ?」

暖かい、慈母のような声だった。
世界のすべてを愛してやまない声だった。
天上の星にすら手が届くと、信じて疑わない声だった。

「取り返しのつかないものはあるけれど、なくしちゃったものは戻ってこないけど、
 まだ、次があるんだよ? やり直せないことなんて、なにもないんだよ?
 一人を不幸にしちゃったのなら、十人を幸せにしてあげるんだよ。
 一つの命がなくなっちゃったのなら、百の命を育んであげるんだよ。
 なにもかも捨てれば、それでいいってわけじゃないよ!
 償えない罪なんて、絶対に、どこにもないんだから―!」

エヴァは知らない。インデックスに、一年以上前の記憶がないことを。
彼女がつい最近まで、一年ごとにすべての思い出を失い続けてきたことを。
失う意味すら知らず、失う度にゼロから始め、新しい絆を築いては、その都度奪われ続けてきたことを。
何度も何度も、やり直すしか術のなかったことを。

彼女の紡ぐ言葉の重さを、エヴァは知らない。

「甘っちょろい綺麗事を抜かすな、世間知らずの小娘がっ!
 私はこうして六百年、闇の中で生きてきたんだ!
 闇の中で光を振り払い、闇を呑み込み、救いなぞ求めず生きてきたんだっ!
 いまさら、この期に及んで、この生き方を変えられるものかっ!」

虚勢も虚栄もなく、エヴァは本音で叫んだ。
怒りと苛立ちによって放たれた、それはまさに悲鳴だった。
インデックスは屹然とした目で睨み返す。

「やってみせるんだよ。エヴァは六百年かも知れないけど、私たち修道女は二千年間も、
 ずっと、ずっと、罪を赦し続けてきたんだから―」

右腕を上げ、小さな拳を握り、インデックスは力強く言い放った。

「―だから、エヴァが囚われてる、その幻想を打ち壊すんだよ!」



557:されど赦す者(8/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:21:44 TDDVnB2Z
 
      *      *      *

「で、打ち壊すのはいいとして、具体的にどうすんの !?」

なのはに肩を貸しながら戻ってきたアリサの問いに、インデックスは目を泳がせる。

「リ、リンクとありさが頑張るんだよ」
「あんた、あとでほっぺたグリグリの刑!」
「結局、力ずくしかないんだね……。エヴァは強いよ。気をつけて」

悔しさを顔に滲ませながら、リンクは再び剣を抜く。
アリサはなのはを支えながら、心配そうに声を掛けた。

「立てる?」
「うん、なんとか」

なのはをおろし、アリサはぐっと顔を近づけて言った。

「なのは、なんだか言いたいことは全部この子に言われちゃった気もするけど、あとで話があるから。
 でも、今は協力。いいわね? あと、無理はしないこと。それと、空気読みなさいよ」

言下に殺生禁止を言い含め、アリサは今度はリンクに振り向く。

「リンク、あんたはなのはを見ない!」
「難しいよっ!」

叫びながら、リンクはエヴァ目指して駆けていく。
アリサも大太刀を抜き、それに続いた。

エヴァは大きくスタンスを取り、二人を迎え撃つ。
なのはは少し距離を取り、詠唱の準備をしている。

左右から斬りかかる二人の剣を、エヴァは軽やかなステップで躱していく。
何故か、魔法を使おうとする素振りがない。
さっきの『強制詠唱(スペルインターセプト)』を警戒してるのか知れない。

今この状況で自分になにができるだろう、とインデックスは考えた。

殴り合いには『強制詠唱』は意味を為さない。
魔術は使えないし、こんな斧を持ってても所詮は素人、逆に振り回されるのがオチだ。
他に使えそうな道具も、なにも持ってない。
でも、ただ後ろで応援しているだけじゃ、気がすまない。

できることを、たった一つのことを求めてインデックスは思考する。

思い起こすのは、学園都市での出来事。親友が能力を暴走させられた、あの事件。
事件の全容は未だによくわからないけど、ともかくあの時は、親友を助けることができた。
同じ手が、今回も通じるだろうか。



558:されど赦す者(9/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:22:31 TDDVnB2Z
なんの意味もないかも知れない。
でも、もしかして届くかも知れない。
それは、国も文化も越えて心を通わせるための、一番簡単な手法だから。

なのはの魔法弾の牽制を縫って、アリサとリンクの攻撃は続いている。
しかし、当たらない。エヴァからの攻撃すらほとんどない。
どうやらエヴァは、逃走の機会を窺っているようだ。このままじゃ、逃げられてしまう。

意を決し、インデックスはその場で膝をついた。
胸の前で手を組み、いと高き空を見上げて。
人の世で最も美しいとさえ言われるそれを、彼女は高らかに紡ぎ始めた。


      *      *      *

もう茶番はたくさんだった。
回避に専念し、隙を見て離脱しようとエヴァは思っていた。
こんな成り行きでは、なのはの心を砕くどころではない。もう、戦う理由がなかった。

峰を返しているアリサはともかく、殺意のないまま両刃剣を振るうリンクの剣筋には迷いが見て取れる。
回遊するなのはの魔法弾は鬱陶しいが、しょせん一発だけだ。
魔法の使用を控えても、体術だけでなんとか対処できないことはない。

捌き、躱し、突き放し、退路を確保しようとしたその時―。


          大いなる御恵み 妙なる調べ
            罪深き我をも 赦したもう


天まで突き抜けるようなソプラノが、戦いの空気を震わせた。
エヴァはもちろん、アリサやリンクでさえも動きを止めた。
それほどまでに、澄んだ美しい歌声は、この戦いの場に不似合いだった。

「呪文詠唱? いや―ただの讃美歌だと !?」


          闇に惑いて 躓く我の
            盲いたまなこを 開きたる


振り向くと、月光に照らされて、跪いたインデックスが歌っているのが見えた。
それは、広く人口に膾炙した贖罪の歌。
慶びの日に。あるいは弔いの折に。
天にも届けとばかりに歌い継がれてきた、大いなる赦しの讃歌。

「いったいなにを― !?」



559:されど赦す者(10/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:23:30 TDDVnB2Z
意図が読めず、エヴァは混乱する。
魔力が込められている気配はない。ただの歌だ。


          主の御恵みは 畏れを識らしめ
            且つ安らぎを もたらさん


その、一瞬の隙を突かれた。
目の前を過ぎる魔法弾の光に目を奪われた瞬間、

「―くふっ!」

背後から、いつの間にかチャイナドレスに着替えたアリサの蹴りを喰らっていた。
間髪入れず懐に飛び込んだリンクが、逆手に持った剣の柄を鳩尾に叩き込む。
が、それは喰らわない。寸前で受けとめ、捻りあげて、そのままなのは目掛けて投げ飛ばした。


          ああ、訪れし 御業の覚えよ
            なんたる歓びの 朝なるか


宙を舞うリンクを、なのはは迷わず受けとめた。
シューターを解除してプロテクションを緩衝材代わりにしたが、それでも衝撃に息が詰まる。

「っ……! だ……大丈夫?」
「あ、うん、ありがとう―」

顔を赤らめつつ再びエヴァに向かうリンクを見送り、なのははその視界が霞むのを感じる。
ただでさえ消耗していたのに加えて、デバイスの補助なしでの高位魔法制御は、なのはを限界に追い込んでいた。
かろうじて立っているものの、実はもう、意識を繋ぎとめているのさえつらい状態だ。

ディバインシューターも、一発撃つのが精一杯。
アリサに言われるまでもなく、エヴァをどうにかしようなんて、もうできっこない。

でも、まだ倒れるわけにはいかない。
まだ、アリサちゃんが戦っている。守らなきゃ。
ケンカしちゃったけど、でも、友達だって言ってくれた。だから、守らなきゃ。

それに、この歌。
何故か胸が熱くなる、この綺麗な歌。
唇を噛み締め、次の魔法の準備をしながらなのはは思った。
少しでも、なるべく長く、この歌を聞いていたい―と。


          幾多の悩み 苦しみを経て
            我は来たらん 主の御前に


拳法モードに切り替えてから、身体が軽い。これならやり過ぎる心配もない。
アリサは独楽のように回転しながら、次々と連続技をエヴァに叩き付けていた。
贄殿遮那は左手で、背負うようにして掲げている。足技主体でいけば、邪魔になることもない。



560:されど赦す者(11/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:25:05 TDDVnB2Z
しかし、捌かれる。
クリーンヒットはさっきの一発のみ。
それすらも、衝撃を逃がされたらしい。空気の塊を蹴ったような感触しかなかった。
無酸素運動なので、いつまでも連撃は続かない。
そろそろ回転が止まるかと思った時、突如、エヴァの動きが止まった。

「くっ、捕縛魔法かっ!」

なのはの魔法がエヴァの四肢を捕らえたのだ。
チャンスを逃さず、アリサは大技を繰り出す。

「せぃやっ! 開打靠靭アリサ脚!」
「なめるなぁ―!」


          主の御恵みは 我を導き
            約束された 故郷へと誘う


力ずくで拘束を引きちぎり、エヴァはカウンター気味の一撃を放った。
しかし、アリサの大技は紙一重で躱したものの、こちらの攻撃もタイミングが遅れる。
どちらの一撃も有効なヒットとならず、二人は一旦距離を取った。

無理な魔法行使が祟ったか、身体のキレが鈍い。鈍すぎる。
それに加え、さっきから続いているこの歌が、どうにも神経に障っていた。

荘厳に過ぎる。
優美に過ぎる。
清廉に過ぎる。

そのくせ、耳から離れようとしない。
どんなに戦闘に集中しようとしても、どうしても意識を惹き寄せられる。

「ええい、鬱陶しい!」

リンクの攻撃をくぐって躱し、エヴァはそのまま一回転して足元の石を拾った。
起き上がる動作の余勢を借りて投擲する。狙うは、さっきから煩い後衛のなのは。
狙い違わず、石はなのはの腹部にヒットする。

呻きながら仰向けに倒れるなのはを目の端に、エヴァは怒鳴った。

「くそっ、耳障りだっ!
 その歌を止めろインデックス!」


          主の御言葉は 我を清めて
            望みを援け 支えたもう


なのはがやられたのを見て、リンクはすぐさまインデックスのカバーに入った。
今のインデックスは無防備だ。同じようにして狙われたら、ひとたまりもない。
アリサはなのはへの追撃を防ぐため、なのはを庇う位置から攻撃を続けている。



561:されど赦す者(12/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:25:56 TDDVnB2Z
エヴァの動きは神社の時よりも鈍い。どんどん鈍くなっていってるようにすら感じる。
これなら、なんとか戦える。
手加減する余裕はどこにもないけれど、殺しちゃうわけにもいかない。
勇者の拳を巧く使いこなせないリンクとしては、剣の柄頭でしか思い切った攻撃ができなかった。

インデックスを背後にして、リンクも攻撃に参加する。
アリサの脚とタイミングを合わせ、それぞれ上下段を同時に攻める。
今度は決まった。アリサの足払いは躱されたが、リンクの柄頭は、エヴァのこめかみに食い込んでいた。

エヴァは獣のような目をリンクに向け、バック転して距離を取る。

―そして、咆えた。

「うおおおおおおおお――― !!」

エヴァの全身に、膨大な魔力がみなぎる。
その余波で、リンクもアリサも吹き飛ばされてしまう。

「くっ、突然……!」

素早く起き上がると、エヴァの掌が、爆発的な薄紫の閃光を発していた。

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック! 契約に従い、我に従え氷の女王!
 (ト・シュンボライオン・ディアーコネートー・モイ・ヘー・クリュスタリネー・バシレイア)」
「呪文を唱えた !?」


          生ある限り 主は我が身を
            護る盾となり 糧ともならん


エヴァは歯軋りをして、全身を苛む痛みに耐えていた。
さすがに上位古代語魔法。
本来、今の制限下で使える魔法ではなかった。

無茶とはわかっていたが、もう我慢ならなかった。
魔力を湯水のように注ぎ込み、悲鳴をあげる身体に鞭打って発動させる。

「来れ、とこしえのやみ(エピゲネーテートー・タイオーニオン・エレボス)!
 えいえんのひょうが(ハイオーニエ・クリュスタレ)!」

エヴァを中心として、たちまちのうちに周りのすべてが凍りついていく。
土も、樹も、空気さえも。
もちろんリンクもアリサも、なのはやインデックスも、逃れる間もなく真白な氷に捕まっていく。


          おお、我が肉も 心もいつか
            務めを終えて 土に還れど


「あ、足が―!」



562:されど赦す者(13/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:26:46 TDDVnB2Z
凍りついた大地に足を絡め取られ、リンクとアリサが動きを止める。
すぐに立っている感覚もなくなるはずだ。
裸のなのはは、倒れ込んだ背中から直に氷に侵食されている。もう、動けまい。

ギシギシと、身体中が軋みをあげる。
意に沿わぬ涙が、視界を滲ませる。
エヴァは白銀に染まった大地の真ん中で、勝ち誇ったように悲鳴をあげた。

「くっ……! 見えるかインデックス! 150フィート四方を凍土と化し、完全に粉砕する広範囲殲滅魔法だ!
 死にたくなければ歌を止め、先ほどの詠唱術で術の完成を妨害してみせろ!」


          御国へ至る とばりの果てで
            とわの命を 与えられん


インデックスは足だけでなく、全身を白く染めていた。
制服の下に水の羽衣を纏っていたのが、今度は凶と出た。
すでに氷の羽衣となっていて、インデックスの全身を固め、体温と自由を奪っている。

「聞こえないのかインデックス! 今すぐその歌を止めろ!
 貴様が詠唱に介入しなければ、すべての命が砕け散るぞっ !!」

しかし、インデックスは歌うことをやめない。
凍てつく大地に膝をつき、両腕を天に差し伸べ、エヴァを見据える双眸に涙を凍りつかせ、全身を霜で覆われながら、
それでも無垢な幼子のように、ただ無防備に、純白のシスターは歌うことをやめない。


          氷雪の如く いずれ世は失せ
            太陽すらも 輝きなくさん


「守護する盾、風を纏いて……鋼と化せ……」

たどたどしく紡がれるなのはの声に、アリサは驚いて首を向けた。
凍えた地面に貼り付いていた背中を無理矢理引き剥がし、半身を起こして、なのはは広域防御魔法を唱えていた。

「すべてを阻む……祈りの壁、来たれ……」

朦朧とした声に応えて、真っ白な地表に桜色の魔法陣が浮かんで広がる。
それは、アリサを中心としていた。

「ばっ―! 馬鹿なのは! 自分を守りなさいっ!」


          されど命を 与えし主は 
            とわに傍らを 離れまじ


だが、そこまでだった。
意識を失い、なのはが崩れ落ちると同時に、魔法陣の輝きも沈んで消える。



563:されど赦す者(14/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:27:36 TDDVnB2Z
「―なのは!」

せめて、なのはの傍に。
その一心で、アリサはまだ自由の利く腕で、凍える地面に大太刀を突き立てた。
自在法の干渉を阻む贄殿遮那の力により、ほんの少し、アリサの周りだけ氷が霧散する。

夢中で駆け寄り、少しでもその身体を温めようと、アリサはなのはの裸体に覆いかぶさった。
薄くも確かな呼吸と心臓の鼓動を確認して、アリサはほっと白い息を吐く。
安堵からか、くらりと気が遠くなるのを感じた。

「……ねえ、なのは、聞こえる?」

気を失ったなのはの凍えた髪に頬を寄せ、アリサはささやく。

「綺麗な歌声……。ねえ、なのは。赦すって。もう、理屈抜きで赦すってさ。
 なんか、すごいよね。綺麗だよね。あったかいね……」

温かく、やわらかい身体を抱きしめながら、アリサはそっと目を閉じた。

「あたしも、なんだか眠くなってきちゃった……」


          光あふるる この地の上に
            幾万年も 我らは栄えど


制限されているため、全盛時よりも威力は数段劣る。絶対零度には程遠いようだ。
その上、魔力の消耗が激しく、長時間の維持や固定はほぼ不可能。
術の行程を進めたほうが、負担は少なそうだった。

エヴァは、ゆっくり、呟くように、世界のすべてを呪うかのように、詠唱を続ける。

「全ての、命ある者に、等しき死を(パーサイス・ゾーサイス・トン・イソン・タナトン)。
 其は、安らぎなり(ホス・アタラクシア)―」


          それよりも尚 永きにわたり
            主への讃美は 歌い継がれん


唱えてしまった。
もう、『こおるせかい』には切り替えられない。
この詠唱の行き着く先は一つ。すべてを砕く『おわるせかい』。



564:されど赦す者(15/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:28:27 TDDVnB2Z
世界が終わってしまうわけじゃない、とインデックスは言った。
でも、違う。
十歳になったあの遠き日の朝、世界は一度滅びて消えた。
エヴァの知っていた世界の全ては、あの日失われて二度と戻らなかった。

世界は終わる。いとも容易く。
それを、エヴァは知っている。


          大いなる御恵み 妙なる調べ
            罪深き我をも 赦したもう


インデックスは歌う。
想いの丈の、すべてを込めて。
世界のすべてを抱きしめながら、あらゆるものを慈しみながら、
インデックスは溢れんばかりの光を歌う。

もういいんだよ、エヴァ。
無理しなくてもいいんだよ。
一人ぼっちで苦しまなくてもいいんだよ。
私がそばにいるよ。みんな一緒にいるよ。
誰もエヴァを責めたりしないよ。

私たち、友達なんだよ……。


          闇に惑いて 躓く我の
            盲いたまなこを 開きたる


もう、限界だった。
なにもかもが、限界だった。

「こ の 愚 か 者 ど も が ― !!」

血を吐くかのような罵声と共に、エヴァは右腕を叩き付けるように振り下ろす。


……そして、世界は砕けて散った。



565:されど赦す者(16/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:29:49 Ahr/uU/T
 
    ※    ※    ※    ※    ※

「―かはっ!」

無様にうずくまり、エヴァはついに血を吐いた。

ここは、工場から南へ1キロほど下った森の中。
脇目も振らず、ただまっすぐに、逃げるようにして駆けてきたのだ。

限界を越えた魔法行使と無理な運動により、全身に激痛が走る。
せっかく回復した魔力も、二割程度にまで消耗してしまっていた。
吸血のための非常食は確保済みだが、しばらくあの工場には近付きたくない。

「くそっ……なんだ! なんなんだ、この未練はっ !!」

血と共に、言いようのないやるせなさを一緒に吐き出す。
本当は、わかっていた。
多分ずっと前から、麻帆良に封じられた十五年前からわかっていた。

光に生きることはできずとも、光を受けて生きることはできた。
闇を背負い、それでも光に照らされて生きることはできた。
たとえそのために己の影を濃くしても、暖かい光の傍らで生きていくことはできたのだ。

それこそが、あの学園での日々だった。
ナギが彼女に与えた、最後の贈り物だった。
いまさらになって、得難いものだったと気付かされる。

だが、それでも―。

「戻れるものか……っ!
 もう、戻れぬと、私が決めた― !!」

不退転の決意を叫び、エヴァは改めて蜘蛛の糸を断つ。

いいだろう。この無様な未練すら、私は私の一部として受け入れよう。
恥ずべきことなどなにもない。
今までずっとそうしてきたように、受け入れ、呑み込んで、己の闇と化すのだ。

為すべきことは、変わらない。
ジェダの居場所を突き止める。それだけだ。
まずリリスの居場所から捜さないといけないが、さっきの交戦場所に行けば、なにか手掛かりがあるかも知れない。

壊れたかのような身体を引き摺り、エヴァは南へ向かって歩き出す。
頼りない足取りで、一歩、また一歩と。

耳の奥では、未だにインデックスの歌が微かに残響していた。



566:されど赦す者(17/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:30:41 Ahr/uU/T
 
【A-4/森の中/1日目/真夜中】

【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:全身に激痛、吐血、こめかみに打撲、魔力(小)、やや興奮気味
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア
[道具]:なし
[思考]:くそっ……! リリスだ、リリスは何処へ行った!
第一行動方針:A-6へ向かい、とにかくリリスを捜す。
第二行動方針:ジェダの居場所に至る道を突き止め、露払いをする。
第三行動方針:ジェダを倒そうと挑む者たちの前に立ち塞がり、討たれる。
基本行動方針:ジェダの甘言は無視し、打倒のために暗躍。ただし仲間は作らない。
最終行動方針:誇り高き悪として、正義の前に散る。
[備考]
梨花の血を大量に吸いました。雛見沢症候群、及び女王感染者との関連は不明です。
ジェダ打倒を目指している者として、ニアの名前をグリーンから聞いています。
パタリロを魔族だと思っています。名前は知りません。
吸血鬼用の非常食(パタリロ)をA-3の工場に冷凍保存して(ると思って)ます。
(が、しばらく工場には近付きたくないとも思っています)


    ※    ※    ※    ※    ※

月光を弾き、キラキラと銀の光を振り撒いて、ダイヤモンド・ダストが舞い散る。

地上一面を覆っていた氷の世界は、もうすでに、すべて粉微塵に砕け散っていた。
リンクは唖然と、周囲を見渡す。

魔法の氷だったせいだろうか、今までの寒さは嘘のように消え失せている。
あれほど冷たかった身体も、濡れてすらいない。
だが、さすがに凍りついていた身体の部位は、軽度の凍傷になってしまっていた。

エヴァは途中で魔法を中断し、一斉に霧散した氷の欠片に紛れて姿を消したらしい。
あるいは、暴発したのかも知れない。
どちらにしろエヴァは去り、危機も、説得の機会もまた去った。

インデックスは膝立ちのまま、ぼんやりと天を見上げている。
リンクは小走りで、インデックスの元へと駆け寄った。

風に舞う銀の煌きの中、同じ色の髪をなびかせ、インデックスはぽつりと呟く。

「届かなかったんだよ……」

悔しそうに唇を噛むインデックスのふらつく肩を、リンクが支えた。

「そうでもないと思うよ。エヴァがそのつもりなら、みんな死んでておかしくなかった。それに―」



567:されど赦す者(18/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:31:30 Ahr/uU/T
リンクは、アリサとなのはの方を見る。
二人はなのはを下にして、折り重なるようにして倒れていた。
とちらも致命傷は受けていなかったはず。それに、微かに上下する背中は息をしている証だ。

「なのはには、届いたかも」

そう言って、微笑みかける。
正直、リンクには落胆よりも、安堵のほうが大きかった。
みんな無事に済んでよかった。心からそう思う。

と、突然インデックスの身体が重みを増し、ぐにゃりとリンクにもたれかかった。
慌てて支えるが、糸が切れたかのように、身体に力が入っていない。

「インデックス !?」

目を見開き、リンクは驚いてインデックスの顔を覗き込む。
歪められた眉と苦しそうに喘ぐ熱い息に、リンクは息を呑んだ。

「インデックス! うわっ、すごい熱じゃないか!」
「だ、大丈夫……」
「大丈夫なわけないよっ! 怪我してるのに無理するから……!」

リンクは急いでインデックスを担ぎ、横になれる場所を探す。
どうやら危機だけは、まだ完全には去っていないようだった。


【A-3/工場東側/1日目/真夜中】

【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿と右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲、足に軽度の凍傷
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説
[道具]:基本支給品一式×5(食料一人分-1、飲料水を少し消費)、クロウカード『希望』@CCさくら、
   歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
   じゃんけん札@サザエさん、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、
   祭具殿にあった武器1~3つ程、祭具殿の鍵、裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り)
[服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。
[思考]:しっかり、インデックス!
第一行動方針:インデックスを介抱する。
第二行動方針:なのは、アリサと話をする。
第三行動方針:ヴィータを捜し、説得する(無理なら…?)。
第四行動方針:ニケ達と合流し、エヴァの伝言を伝える。
第五行動方針:もし桜を見つけたら保護する。
基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。
参戦時期:エンディング後
[備考]
リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます。
(少なくとも剣ではないと思われます)
祭具殿の内部を詳しく調べていません。



568:されど赦す者(19/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:32:20 Ahr/uU/T
616 名前:されど赦す者(19/20) ◆iCxYxhra9U[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 20:39:40 ID:vJifNYnM0
【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:高熱、意識朦朧、全身に軽度の凍傷、軽い貧血気味、
   背中に大きな裂傷跡と火傷、足裏に擦過傷(共に応急手当て済み)
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ
[道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?)
[服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。
[思考]:くやしいんだよ……。
第一行動方針:なのは、アリサと話をする。
第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第三行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。
第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。
[備考]
拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。

【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:睡眠中、全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(深い切り傷)
    上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担大(睡眠によって回復中)、足と両手に軽度の凍傷
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:なし
[服装]:チャイナドレス。変身を解いたらショーツ一枚。
[思考]:……。
第一行動方針:なのはと話をする。
第二行動方針:リンク、インデックスと情報交換する。
第三行動方針:はやての遺志を継いで、なんとかする。
基本行動方針:(なのはと一緒に)ゲームからの脱出。

【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:気絶、残存魔力極小、両手首から軽く出血、背中に軽度の凍傷、
    頬骨と肋骨一本にヒビ、精神負担極大(破綻寸前)
[装備]:なし
[道具]:なし
[服装]:全裸
[思考]:……。
第一行動方針:不明。
第二行動方針:少なくともこの殺し合いが終わるまではヴィータを完全に行動不能にする(?)。
基本行動方針:ジェダを倒して生き残りで脱出。詳細は不明。
[備考]
アリサやインデックスの言葉をどう受けとめたのかは、まだ不明です。次以降の書き手さんに任せます。

※アリサとリンクたちは、まだ満足に情報交換をしていません。



569:されど赦す者(20/20) ◇iCxYxhra9U
08/08/18 21:33:09 Ahr/uU/T
 
    ※    ※    ※    ※    ※

忘れられた部屋の片隅で、パタリロは踏まれた餡パンのように潰れていた。
天井から真っ逆さまに落下したためである。

エヴァが呪文を中断し、すべての氷が霧散した時に、彼を封じ込めていた氷柱も一緒に砕けて散っていた。
もっとも、これはエヴァが意図したことではなく、『おわるせかい』の効果範囲ギリギリに偶然入っていたからだ。
彼の知らないところで始まった戦いは、彼の知らない間に終わっていた。

パタリロにしてみれば、氷に閉じ込められたと思った途端に転落したようなものである。
周囲を見渡すが、さっきの少女はいない。なにがなにやら、さっぱり事態を把握できなかった。

ともかく、あの金髪の少女は悪いヤツだと結論付けて、パタリロはもぞもぞと動き出した。

潰れているのはいまさらなので、彼にダメージはほとんどない。
全身が軽く霜焼けになっている程度だ。あとで痒くなるかも知れない。

「……ええい、人助けと思ってやったことなのに、酷い目に遭った。
 なんだか前にも、こんな風に思ったことがあったような気がするぞ?」

常春のマリネラに雪が降った時のことを思い出しながら、パタリロは暗澹たる口調で呟いた。

「人助けというのは、寒いものだなぁ……」


【A-3/工場内/1日目/真夜中】

【パタリロ=ド=マリネール8世@パタリロ!】
[状態]:全身に軽度の霜焼け、頭にたんこぶ、軽い貧血(回復中)
[装備]:S&W M29(残弾4/6発)@BLACK LAGOON、
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実、44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
    せんべい、お茶菓子、コーヒー豆、がらくたがいくつか
[思考]:こーゆー時にはアレを踊るしかない!
第一行動方針:パパンがパン。
第二行動方針:今の自分の状況と、これからどうするかという事を整理する。
第三行動方針:勝手に周囲を調べに行った弥彦を見つけ、追いつく。チアキを発見して事情を問い質したい。
第四行動方針:仲間集め。チアキがマトモなら、彼女に弥彦を仲間として紹介したい。
第五行動方針:弥彦の持つ首輪を調べたい(道具や設備も確保したい)。
基本行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない。
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]
自分が受けている能力制限の範囲について大体理解しています。
弥彦を完全には信用していません。簡単に情報交換済みです。
よつばと藤木の死の真相について大雑把にですが勘付いて、千秋を少し疑っています。
キルアとエヴァを危険人物と認識しました。どちらも、名前は知りません。

※パタリロのいる部屋に、なのはのランドセルと装備一式
 (ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード『翔』@カードキャプターさくら、
  ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中・核鉄状態、使用登録者アリサ)、
  エーテライト×2@MELTY BLOOD、はやての左腕、支給品一式)が散乱しています。



570:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 21:34:43 Ahr/uU/T
代理投下終了。

571:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 21:40:02 PWIzNU6n
代理投下乙です!
そしてiCx氏、投下GJ!

流石エヴァ!なのはとは悪の年季が、美学が桁違いだ。
というかスタンス的には全員対主催の筈なのに何故かエヴァふるぼっこ(甘め)の図式になってて笑ったw
そしてインデックス、それは上条さんの台詞ですよーw
でもエヴァの幻想を砕けなかったとはいえ、揺さぶったのはすげえ。
これから先がどうなるか楽しみすぎる、GJでした!


……それにしても肉まん殿下は今回食われただけだったなw

572:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:01:33 sXMGNz4P
投下、代理投下乙
だーれがこっろしったクックロッビン♪
って、殿下なにを踊ってる!?w

エヴァvsパタリロの掛け合いにほのぼのし、エヴァvsなのはの言葉責めにゾクゾクし、エヴァvs多数のバトルに燃えました。
インデックス大活躍! まさかこの二人をここまで揺さぶるとは……まさにGJ!

……それにしても、よくよく服を剥かれるロワだよな、ここはw

573:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:06:21 tGRYcKMc
投下GJ!代理投下人もGJ!
なんという長編及び力作……
ロリの中に紛れてるむっつりリンクと非常食殿下が印象に残った。
バトル描写がよかった!
インデックスがすることがない。そうだ歌おう!という発想はなかったw
なのはさんボロボロだなぁ。これからどうなるのか。
アリサは友達じゃない!って切り捨てたり友達といってみたりまさにツンデレすぎるw
しかしやっと服ww
エヴァは頑張ったな。魔法少女2人と勇者とバード相手はきついw
今いるマーダーで軽くあしらえるのはグレーテルぐらいだぜ。
この後もどうなるか予想つかなくて楽しみだ。乙

574:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:10:53 YVYX/NHt
新作GJ!
まさかLSロワでミンメイアタックが見られるとは!www

今回は個々の考え方のぶつかり合いが熱いな!
キャラ同士の問答は考えさせられるものばかりだったし。
特に「人殺しは悪人で、悪人は人殺しか」という問いは
他のロワのマーダーキラーならどう答えるかとか想像してしまうぜ。

そして意識を失ったなのはへのアリサのセリフがたまらなく好きだ。
この組も遂にターニングポイントに突入……するか!? 今後に期待するしかない!

575:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:25:12 Ahr/uU/T
ひゃっはー、代理投下中は結末見ないように目瞑ってたけどそのかいがあったぜ!
全員見せ場があって良かったなー。パタリロだけ燃料タンクで不遇な気もしたけど、
最後の一言で急にカッコよく見えたから困る。
前のときも思ったけど相変わらず氏の書くエヴァはいいな、威圧感ありまくりで。
今回は使う魔法がヤバイものばかりだから余計にそう思えた。
レミリアといい吸血鬼すげー。吸血鬼といったらルビーが死途って単語出したの見て思わず顔がにやけた。
こういう小ネタも良かったな。割烹着メイドの諜報スキルA+とか高性能すぎて笑ったw
戦闘描写も個人的に一対多数のものとしてはトップクラスに良かった、GJ。

>>574
ミンメイアタックw 言われてみればそれがしっくり来るな。
自分は歌の感じ的に終わクロを真っ先に思い浮かべていたけど。
禁書の原作も読んでるけどなぜか浮かんだのがこっちだった。






576:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:27:50 YIZuNcHG
投下、代理投下GJ
エヴァの氷魔法は基本的に強くて応用的にズルいな、流石だ二十七祖クラス
なのはとの問答が良かった、悪の美学が素敵
なのはとアリサは仲直り……は難しいだろうけど多少は和解できるだろうか
インデックスはがんばった! よくぞここしかないという場面で修道士の歌を……

あと、要所要所でボケを入れてくれた流されヘタレリンクくんに乾杯

577:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:28:16 AgjrM8Oc
お二方乙!!

なのはを上回る悪であるエヴァ、そしてそれを上回る不良更正のプロのインデックス!!
相変わらずなルビーに友情に燃えるアリサ!!最高でした!!


……何やってんだこの真スケベ大魔王

578:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:30:27 QbAN+GT/
投下超GJ!!代理投下の人も乙です!
こんなに入り込んで読んだ話はもしかしたら初めてかも。
いやー何というか、一人一人がそれらしく動いてて本当に凄い!
パタリロの不真面目さ、エヴァの悪、揺れるなのは、真っ直ぐなアリサ
むっつりリンクに全てを包み込む慈愛のインデックス!
そのどれもがぶつかりあって、スパークした作品だと思います。
パタリロやルビーのギャグパートなど、サイドの演出も輝いてました。

今後の動向はみんな気になるけど……やっぱり個人的に一番気になるのはなのはですね。
戻ってこれるのか、それとも引き返せないのか……
次の人に期待です。

579:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:32:51 x1iCfPvb
泣く。どこが良いってもう色々だ、あーもうGJ!!

580:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/18 22:51:23 AgjrM8Oc
>>578
間違ったものを直すのにちょうどいい物があるじゃないか

581:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/19 21:25:00 xMtRu2S5
明日水着紫

582: ◆2G4PiPq.z.
08/08/20 20:34:51 vjGJR9ba
現在状態表の確認、及び細部の確認を行っています。
22時までには投下できます。

583:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/20 21:10:38 9GGsBDOi
待ってますー

584:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/20 21:40:32 9Ze1GE+X
次スレ立ててくる

585: ◆2G4PiPq.z.
08/08/20 21:45:55 vjGJR9ba
投下できますが明らかに残り容量をオーバーするのは疑いようがない量のため、
次スレが立つのを待ってから投下します。

586: ◆2G4PiPq.z.
08/08/20 21:48:37 vjGJR9ba
言い忘れていましたが、投下は次スレで。

587:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/20 21:52:07 lHnR/jeY
みなさーん、次スレですよー

スレリンク(subcal板)


588:名無しさん@お腹いっぱい。
08/08/21 23:13:46 f6XGoGcx
作者の人も、投下の人も、全員乙でしたー。
あまりのことに、全く言葉がありません。
それくらいに良い作品でした。

願わくば、このメンバーに救いを……入れたいなあ……



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