08/06/21 11:00:12 zdPP3E/40
判決を言い渡すとき,裁判長はふつう
「被告人を○○に処する」という主文を先に述べ,
続いてそれに至った理由を述べる。
しかし死刑判決では通常,理由を先に述べてから,
最後に主文「被告人を死刑に処する」と述べる慣習がある。
これは、先に主文を述べてしまうと,被告人が動揺してきちんと
理由を聞かないおそがあるからだ。
しかし宮崎被告裁判では,極めて稀な例なのだが,
先に主文を述べ,次いでそれに至った理由を述べている。
裁判長がどういう判断でそうしたかは分からないが,
傍聴した人によると,宮崎被告はいつもと変わらず夢の中の
ことのようにそれを聞いており,一切動揺しなかったという。
宮崎被告の詐病を疑っていた佐木隆三も,このときばかりは,
「彼は本当に精神病かもしれない」と一瞬思ったという。