08/05/26 19:52:48 z+JsPAce0
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日本人の最大の誤解は、人民解放軍を国軍であると思ってしまったことです。
人民解放軍は国家の軍でなく党の軍である。
もともとは政権打倒を目標とする民間の武装組織である。
ただし外国との関係においては中華人民共和国の国軍として扱われている。
国務院(狭義の意味での中国政府)の国防部は人民解放軍に対する指揮権を持っていない。
だから党主席の立場では軍を完全に掌握するのは難しい、そのために、歴代の最高指導者は軍事委員会主席を兼任している。
人民解放軍は地域別の七つの軍区に分かれている。瀋陽軍、北京軍、蘭州軍,済南軍、南京軍、広州軍,成都軍、
軍区司令官は所属の陸軍、海軍、空軍、の指揮権を有している。
厳密にはあくまで共産党の軍隊であり中国の軍隊ではない。この簡単な説明では意味がまるで把握できないと思いますが。
何故、中国政府は軍を完全に掌握できないかといいますと、軍隊は各軍管区ごとに独立採算制で運営されており、
軍を維持するために物資等の調達に要する費用などを独自に調達しています。
そのために軍は各種の事業を行って資金を調達しなければなりません。
だから国有企業の多くが軍と直結しています。
人民解放軍の傘下には,軍需産業にほかに情報通信、繊維、ホテル、その他のさまざまな業種があり利益を吸い上げています。
まさに経済力を持った大商社のような軍隊なのです。
このような商社軍隊が七地域に分かれて実質的に中国を支配しています。
だから経済的に自立している軍隊だから中国政府は軍を100%コントロールできないのです。