08/05/18 16:01:01 I/+DlVCo0
5月10日緑の感謝祭式典ご臨席の後、秋篠宮殿下が出席された
生き物文化誌学会・軽井沢例会の様子を書いたブログがありました。
例会には年に何度か出席されていますが、公務扱いではないので
マスコミ報道されることはないのですが、とても興味深い話だったので
抜粋して貼っておきます。(「秋篠宮 軽井沢2008」でググる。)
今年の信州例会のテーマは<庭 そのⅡ~景観>だった。
この生き物文化誌学会は、秋篠宮殿下を中心に、私達ヒトも含め、
ありとあらゆる<生き物文化>について研究発表やシンポジウムが開かれる、
とてもユニークで、アカデミックな学会だ。
基調講演は、桐蔭横浜大学医用工学部 特任教授、中部大学応用生物学教授
である沸井史郎先生。
<生物の多様性が表出した日本の景観文化>~環境応答としての農的生活に学ぶ未来への解~
と題され、生き物とヒトとの歴史的な関わりの姿や、EU(特にドイツ)を例にした
自然を多元的世界として捉えた、多自然型の都市再生の潮流などが紹介された。
<地球こそ、Garden>。
先生のこのコトバは、多くの夢と多くの課題を私達に提示された。
日本の自然は、空間だけではなく、心象にも投影し、その自然観が優れた文化・
芸術を生むという。私達、日本人の感性が国際競争力につながっていくという。
1本の木を植える、ということは、自分のためだけではなく、公益的な意味を持つと先生。
東京農業大学の湯浅浩史先生は<松と竹の景観>についての研究発表をされた。
そして、帝国ホテルインペリアルタワーやNHK放送センターの建築に携わった
株式会社 山下設計の横山孝治社長は<建築と人間のかかわり>について、事例を
あげながら発表された。
その後、3者によるパネルディスカッションが行われた。
いつしかテーマは<環境問題>へとつながっていく・・・。
いつも、鋭い質問を投げかける秋篠宮殿下も、今回は静かに論議の行方を見守られていた。
ヒトを含む生き物と、豊かさと、その先にある地球環境・・・。
それぞれに疑問をなげかけたまま、その日のプログラムは終了となった。