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NYフィル、来月平壌公演 日本人富豪が資金提供
2008年01月12日11時30分
米国と北朝鮮の初の本格的な文化交流となる2月のニューヨーク・フィルハーモニック平壌公演は、
イタリア在住の日本人富豪チェスキーナ・永江洋子さん(75)が資金を提供している。
公演実現に向け交渉が進んでいた昨秋、同フィルの依頼を引き受けた。
世界各地のオーケストラや有望な音楽家への支援で知られるチェスキーナさんだが、
米朝の政治的な思惑も絡む今回のような公演での個人支援は異例だ。
資金提供は先月の公演決定の際、同フィルが記者会見で明らかにした。
チャーター便を韓国のアシアナ航空が提供。MBC放送(韓国)も支援するが、
2月26日のコンサート本体はチェスキーナさんの資金が支える。額は明らかになっていない。
チェスキーナさんは熊本出身の元ハープ奏者。
ベネチア留学中に出会った夫のレンツォ・チェスキーナさんが82年に亡くなり、
その遺産をもとにロシア・サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場指揮者
ワレリー・ゲルギエフさんらなど自らが評価する数々の音楽家への支援を続けている。
平壌公演への資金提供は昨年9月ごろ打診された。同フィルにとって平壌公演は、
米ソ雪解けを背景にした59年のソ連公演に匹敵する「音楽使節」としての活動。
「公演の性格上ビジネス色を排除しようと、個人で支援する私に白羽の矢が立ったのでは」と話す。
米朝関係が改善する中、拉致問題の置き去りを懸念する日本国内の感情が気になったが、
「関係を友好の方向に持っていき、そこから問題を話し合うという方法もあるのでは」とも考えた。
公演では自らも平壌入りする。「私は『音楽が好き』の一心。音楽を聴いて楽しい。
それが何かの糸口になってくれれば」と話している。
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