07/09/04 23:35:50 fbuyd8MQ0
◆特定疾患指定の難病「拡張型心筋症」について
心室の筋肉の収縮が極めて悪くなり、心臓が拡張してしまう病気。
診断されてから5年生存している人は53%、10年生存は22%とされています。
死因としては、心不全と不整脈、脳梗塞があります。
平成11年の厚生省の調査では全国推計17,700人であり、10万人あたり14人でした。
しかし、この調査は病院を受診した人であり、この病気は無症状の人が多いため、
実際にはもっと多いと考えられています。
自覚症状としては、動悸や呼吸困難がみられます。
はじめは運動時に現れますが、症状が進むにしたがって、
安静時にも出現し、夜間の呼吸困難などを来します。
予後の悪い病気ですので、必ず入院検査が必要です。
症状がないときでも定期的な観察が欠かせません。
再び心不全症状が出現すると、入院後長期間の安静臥床、
又は運動制限、塩分制限などを行わなければなりません。
薬物療法として心不全に対しては薬物療法を用いますが、
副作用もあるので内服については医師の指導を十分に受けることが必要です。
最近、β-遮断薬が有効であることがわかり、多くの患者さんで投与されています。
一部の患者さんでは完全社会復帰が可能となる程の回復がみられますが、
この薬も専門医の指示にしたがって注意深い服用が重要です。
この病気は重い不整脈を合併することが多く、
不整脈の薬や植込型除細動器が必要となることがあります。
また、この病気は慢性進行性のことが多く、予後が良くないため、
欧米では心移植が必要となることが多く、
わが国における心移植適応例の90%以上はこの病気です。
引用元:難病情報センター
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