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映画「シッコ」は日本医療への警鐘
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米国のマイケル・ムーア監督による新作ドキュメンタリー映画「シッコ」の試写会が８月22日夜、東京都内で開かれた。
全国保険医団体連合会とギャガ・コミュニケーションズの共催で、医療従事者や政治家らが参加。米国医療の実態を鋭く告発した
作品を通じて、日本の医療の在り方を考えた。シッコは25日から全国でロードショー公開される。
題名のシッコ（ｓｉｃｋｏ）は、俗語で「いかれた奴」といった意味がある。米国は先進国で唯一、全国民を対象にした
公的医療保険制度がない国で、高齢者・貧困者（メディケイド）・障害者（メディケア）を除く約75％の国民は
民間保険会社の「医療保険」を購入している。
映画では、最大限の利潤を上げるため、様々な手法で保険金の支払いを拒否しようとする保険会社、
治療費を払えず路上に捨てられる患者、多額の献金を受け取る政治家たちの姿などを克明に描写。市場原理と営利企業が大手を振るう
米国の医療制度が国民にどのような被害をもたらしているかを徹底的に暴露・告発する内容となっている。同時に、
カナダ・イギリス・フランス・キューバの医療事情を紹介することで、米国医療の異常な実態を浮き彫りにしている。
試写会では約70人の参加者が、市場化・営利化がまんえんする米国医療の実態を直視。驚いたり、考え込むような様子も見られた。
保団連は「シッコが今後の医療現場・医療制度において、日本の医療改革が〝改悪〟にならないよう警鐘を鳴らす作品。
既に、医療費の大幅削減、介護医療の民間への委託に伴う事件なども起こっており、年金だけでなく、医療制度・健康保険についても
目を向けて欲しい。多くの医療従事者や政治家に作品を見てもらえれば」と話している。
【政治】 川田龍平議員、米国の医療制度に衝撃 マイケル・ムーア監督の新作映画「シッコ」試写会
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