07/06/29 05:32:07 FNDt6g800
それから、いくとしかがすぎました。
このあいだ、みやこではいろいろなことがありました。
お上はせんとうにおうつりになられ、ひつぎのみこさまがあたらしいお上になられました。二のみやさまはおぼうさまになりました。
しかし、あたらしいひつぎのみこはきまっていませんでした。
それもそのはず、一のみやにも、三のみやさまにも、おこがさずからなかったからです。
お上も、せんとうにうつられたまえのお上も、たいそうしんぱいされて、あれこれとお心をくだかれましたが、うまくいきません。
「このままでは、まつりがたえてしまう。なんとかならないものか」
しかし、よいちえがうかぶものはおりません。
ちえしゃのたいこうさまも、ごんげんさまも、かおをみあわせるばかりです。
みんな、こまりはてていました。
そんな、あるひのことです。
いつものようにとおのりにでかけた三のみやさまは、よわっているこうのとりをみつけました。
「これはたいへんだ。いったいどうしたんだい」
「三のみやさま、わたしたちこうのとりはかずがへって このままではちがたえてしまううんめいです」
「それは気の毒だ。うちの一族も男の子がいなくて大変なんだ。よし、力になってあげよう」
そういうと三のみやさまは、おきさきさまとこうのとりのかずをふやして、のにかえしてやりました。
とびたつこうのとりたちのすがたを、お二人でうたによみました。
すると、どうでしょう。
それまでひめみやさましかいなかった三のみやさまのおいえにこうのとりがおよつぎのわかみやさまをはこんできてくれました。
それから、ながいつきひがすぎました。
三のみやさまはお上になり、おきさきさまはお上のおきさきさまになりました。
おふたりはりっぱに国をおさめ、国はますますさかえました。おふたりのあいだにはたくさんのみこがさずかり、国はすえながくさかえたということです。
前どっかであったのとつなげてみました(`・ω・´)ノシ