08/03/24 05:27:16 0
―それは、ある日の深夜、丑三つ時を少し回ったところ。
男の自宅にて、パソコンの前に座り込む、二人の少女。
「……遅いのだな」
そう呟いたのは、黒を基調とした洋服に身を包んだ少女。
それに応じるのは、ボーイッシュな服装の少女。
「残業してんのか上司に飲みでも付き合わされてんのか、そんなとこだろ。
リーマンってのは大変なもんだよな」
言うまでも無く、幼友と黒リボンの二人である。
「せっかくのお泊りだってのに、あいつもタイミング悪いよなぁ」
某動画サイトを鑑賞しつつ、幼友はオレンジジュースの缶をプシュ、と開けて一気に喉へ流し込む。
その仕草は若者が缶ビールを堪能する際のそれに酷似していた。
単純に言ってしまえば、オッサン臭い。
「仕方あるまい。 彼も20代だ。その年頃なら、デスマーチ並みの残業の一つや二つ、ザラにあるだろう」
そう言いながら缶コーヒーを啜る黒リボンも、外見には余りにそぐわない渋さの様な物を醸し出している。